愛知県南部、三河地方にある高浜市は三河湾の入江・衣浦湾に面したエリア。日本三大瓦に数えられる三州瓦の生産で知られている。高浜港駅前の高浜ニコニコ鬼広場には、巨大鬼瓦がお出迎え。広い空と美しい芝生や木々に囲まれ、鬼瓦の形相も優しく見えるような和やかな風景だ。

瓦に適した粘土があり、船での運搬も便利な地理にあったため、約300年前から瓦が作られるようになった。高浜港駅に降りると、あちこちに瓦の工房があり、名産地であることがよくわかる。三州瓦は日本で生産される瓦の約6割を占めると言われ、屋根瓦の使用が減少してきた現在は、器やアートなどの作家になる職人も増えているという。鬼瓦を作る鬼師のユニークな作品は、国内唯一の瓦専門美術館〈高浜市やきものの里瓦美術館〉で見られる。また、吉浜地区では「吉浜細工人形」が作られ、県の無形文化財に指定されている。
 
衣浦湾の対岸・知多半島の半田市とは、衣浦大橋で繋がれている。昭和31年の開通当時には、東洋一長い橋とも呼ばれたという。ここでは、ハゼやセイゴなど釣りも楽しめる。この衣浦湾を見渡せる高台には、約1000本のソメイヨシノが咲く大山緑地がある。
 
吉浜地区では養鶏業が盛ん。卵を産まなくなった鶏を食べるための料理として、地域では「とりめし」が作られるようになっていった。硬い肉質を食べやすくするため薄くスライスし、たまり醤油や砂糖、鶏油で炊いた具材を白米と合わせたもので、コクのある味わいで親しまれている。

地元クリエイター・オリさんの高浜市イラストマップPDFはこちら(PDF:420KB)


オリ
https://twitter.com/ori_sksk

Text: Kahoko Nishimura
Photo: Natsumi Kakuto



 


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※記事中およびイラストマップの情報は2022年11月の情報です。掲載されている情報が現在とは異なる場合があります。