ホントは誰にも教えたくない、世界遺産「二条城」近くのコーヒースタンド。
京都市中京区。地下鉄を降り、二条城の隅櫓や外堀を眺めながら進み、猪熊通りを下ルと、奥まった路地裏にひっそりしたコーヒースタンドがあります。
そのショップの名前は〈二条小屋〉。子供の頃にワクワクしながら遊んでいた秘密基地のようでありながらも、ハイセンスな佇まいは、まさに大人の隠れ家的なお店です。以前からある民家を店主の西来(にしき)さんが、DIYでリノベーションしたそうです。
路地を奥に進むと、小さなドアが。 入口には、『長居はご遠慮願います。Please refrain from staying long.』との注意書き。これも、より多くの人に、コーヒーを楽しんで欲しいという、店主のこだわりが伺い知れます。
素朴で洗練された空間でコーヒーをいただく。
入口のドアを開けた瞬間、香ばしくもアロマのようなフレグランスに包まれます。大きなL字型のカウンターがあり、イスの設置は無く、オールスタンディング形式。天井からはエジソンランプとも呼ばれる暖色系の白熱電球が吊り下がり、レトロ感ある空間を演出しています。
コーヒーは、Lightで浅い豆のものから、Darkで深い味わいのものまで、数種類から選ぶ事ができます。今回は、程良い酸味とコクとのバランスが良い「コロンビア」を注文。
コーヒーに合うFoodとして「オイルサーディンとソーセージのホットサンド」をチョイス。淹れ方はハンドドリップ。目の前にカップとドリッパーがセットされ、多めに入った豆に、ポットからお湯が溢れんばかり注ぎ込まれると、更に店内中に芳醇な香りが漂います。
奥深い味のコーヒーと、ヴィンテージなステレオから流れるJAZZとの調和。
香りを楽しみながら、カップを口元へ。まずは、ひとくち。深く息を吐きながら、深呼吸してみると、コーヒーの香りが身体の隅々までいきわたるような感覚になります。心を落ち着かせて、リラックスしてみると、店内にJAZZが流れている事に気づきます。
よく見ると、奥にヴィンテージなステレオがあり、ターンテーブルにのるレコードから聴こえる音楽は、低音の振動を響き渡らせ、その振動が心地よく伝わり、コーヒーの香りと重なる事で、心身ともに癒されていきます。西来さんに伺うと「針から流すと、お客様の満足度が違う」とのこと。確かに、針から流れる音は、懐かしさがありながらも、洗練されており、どこか優しく感じます。
ホットサンドのオイルサーディンの油や、ソーセージのピリ辛の味も、コーヒーとの相性が極上で、素朴ながらも至福な時間を過ごす事ができます。京都への一人旅で、訪ねてみるのはいかがでしょうか。
Text & Photo:tabigatari editorial department
いつもと違う京都府観光には、京都市中京区の〈二条小屋〉がおすすめ。
二条小屋
所在地 | 京都市中央区最上町382-3(Google Map) |
アクセス | 京都市営地下鉄東西線「二条城前」下車、徒歩約2分 |
電話番号 | 090-6063-6219 |
URL | https://www.facebook.com/nijokoya/ |
営業時間 | 月・水・日11:00~18:00 木・金・土11:00~20:00 |
休業日 | 毎週火曜日 ※営業時間や休業日は変更になる可能性がございます。 詳しくは事前にHPよりご確認ください。 |
※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。