季節ごとに100種以上のドライフラワーがお出迎え。
静岡県を代表する景勝地・日本平。富士山や駿河湾などが眺められる見晴らしのよさを生かし、展望施設の日本平夢テラスや静岡市立日本平動物園など多くの観光名所があるエリアだ。今回訪れるのは、そんな日本平の一画にあるドライフラワー専門店〈ドライフラワーギャラリー ダーワ〉。JR静岡駅から車を走らせること25分、日本平さくら通りの途中に、小高い場所に建てられた一軒家があった。自然いっぱいの美しい風景は、まるで絵本の世界のよう。今日はこちらでドライフラワーのリースづくりに挑戦する。
試行錯誤の連続に、ドライフラワーづくりの楽しさがある。
もともとアパレル関係の仕事をしていたという和田さん。ドライフラワーとの出会いは、山で立ち枯れたアジサイを目にしたことからだった。アジサイは枝に花をつけたまま自然に枯れることがある。植物本来の美しさと、その味わいのある姿に一瞬で虜になったという。
店舗の裏に咲くアジサイ。美しいドライフラワーになるよう、アジサイの種類を選定し、日の当たり具合を計算して植えている。
湿度管理が大切なので、エアコンと除湿器はいつもフル稼働。それでもうまく仕上がらなかったり、思い通りの状態にならなかったりなど、試行錯誤の連続だという。毎年新しい発見があり、常に好奇心を刺激してくれるところがドライフラワーのおもしろさでもある。
県外から訪れる人も。リピーター多数のドライフラワー教室。
〈ドライフラワーギャラリー ダーワ〉では、完全予約制のドライフラワー教室を毎日(木曜は定休日)開催している。オープン5年目からはじめ、最初は口コミで広がったこの教室、ここ最近ではSNSをきっかけに来店する人が増えたそう。関東や遠いところでは岡山県など、県外から多くの人が訪れるほどの人気教室になっている。
和田さん作のリースやスワッグ。
ユーカリの葉に合わせて、高さを揃えるのもポイントのひとつ。きれいなドーナツ形になるように意識してつくると、ぐっとこなれた印象の仕上がりになる。ときおり和田さんからアドバイスをもらいながら慎重に作業していく。
花材を贅沢に使ってモノづくりの楽しさを味わえる。
今回のリースづくりで使ったドライフラワーはなんと8~9種類ほど。こんなに多くの花材がたっぷり使えるなんて、なんて贅沢なんだろう。費用は講習費2,000円に、花材代で2,000円前後とリーズナブル。お店をオープンしてから38年、ドライフラワーの価格はほとんど変えていないという。「ドライフラワーを趣味として続ける人が増えてほしい」という和田さんの想いが込められている。
Text:Ayumi Otaki
Photo:Hako Hosokawa
いつもと違う静岡県観光には、静岡市の〈ドライフラワーギャラリー ダーワ〉がおすすめ。
ドライフラワーギャラリー ダーワ
所在地 | 静岡県静岡市清水区村松 4069-131 |
アクセス | JR静岡駅から車で約25分 |
電話番号 | 054-334-2908 |
URL | https://www.instagram.com/dryflowergallery_daaw/ |
営業時間 | 11:00~日没 |
休業日 | 木曜 |
※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。