夏の名残が残る頃、京都市左京区の賀茂川沿いにある京都府立植物園を訪ねました。
こちらは日本最古の公立総合植物園で、開園はなんと1924年!100年を超えて、長く愛され続けている植物園です。
春の桜や秋の紅葉の時期は言わずもがななのですが、それ以外の時期(取材は9月でした)も素晴らしい!と聞いて、近くへ寄った際に伺ってみることに。入園料は200円(一般)、観覧温室の料金を合わせても400円(一般)と大変お手頃価格。入り口は正門、賀茂川門、北山門、北泉門と4箇所ありますが、今回は正門から入って、まずは洋風庭園の方へ。鮮やかな花々を眺めて歩いているとよい香りがしてきました。
※入園料は2025年4月1日より温室観覧料と1本化されて500円に改定されます。詳しくはこちらから。洋風庭園の中には噴水を中心とした高低差のある花壇(沈床花壇というそうです!)があり、歩いているととても華やかな気分になります。
うっとり気分のまま広大な芝生の敷地である大芝生地をぐるっと廻って観覧温室へ。こちらの植物園を代表する施設であり、今回の目当ての一つでもありました。
ガラス張りの特徴的な外観は、池に浮かんだ金閣寺のイメージと北山連峰のシルエットを取り入れたそうです。カーブを描きながら横にすらーっと伸びた輪郭が美しく、なおかつ手前の鏡池との組み合わせがまた素晴らしいです。この日は天気がよく、鏡池では色とりどりの熱帯スイレンがキラキラ輝いていました。
熱帯・亜熱帯植物が展示されていて、珍しい花々を間近で観察できる観覧温室では順路に従って進んでいきます。
広大な室内を回遊していく中で、ジャングル、砂漠・サバンナ、夜の世界(昼夜逆転室:11月〜4月は閉鎖)、高山植物…と景色が変わっていくのがまた面白いのですが、途中途中で出現する説明書きがまた興味深く、つい読み込んでしまいます。
約4,500種類もの植物が展示されているということで、あっという間に時間も過ぎていき、すっかり満喫したので休憩を。と、思っていたら観覧温室のすぐ横に何やら気になるきのこ達が。。
こちらは「平安の郷(さと)こども文庫 きのこの家」(通称:きのこ文庫)。「未来くん広場」という子供たちも遊べる遊具などがあるエリアの中にあり、きのこの扉をぱかっと開けると書庫に!なんとも可愛らしいです。置いてある本は植物図鑑や児童書など。最近ではビル・ゲイツ氏からの贈り物が見つかったことも
話題になったそうです。周辺には座って読書できる椅子やテーブルもあり、ゆっくりするのにピッタリでした!
しばし読書を楽しんで体力を回復させた後、今度は「はす池」の方へぷらぷらと散策。木々の緑が太陽の光を柔らかくしてくれます。
すると!池の中に佇むアオサギを発見!!
優美な姿。美しいグリーンとのコントラスト。幻想的な雰囲気にしばらく見入ってしまいました。
聞くところによると、植物園の総面積は甲子園球場の約6個分!そして植物の数は約12,000種類…!まだまだ紹介しきれていないエリアもあるのですが、今回はこのあたりで時間が来てしまいました。。
ふと周りを見渡すと、ゆったりひとりで散歩している方や、グループで意見交換しながらじっくり観察している方々。存在感のある超望遠レンズでシャッターチャンスを狙っている方々など、みなさん様々な楽しみ方で過ごされている様子。
季節によっても全然風景が変わると思いますので、また違う季節に、違う楽しみを求めて来てみようと思います!
Text:tabigatari editorial department
Photo:Hako Hosokawaいつもと違う京都府観光には、京都市の〈京都府立植物園〉がおすすめ。
京都府立植物園
所在地 | 京都市左京区下鴨半木町(Google Map) |
アクセス | 京都市営地下鉄「北山駅」3番出口すぐ または「北大路駅」3番出口から徒歩約10分 |
電話番号 | 075-701-0141 |
URL | https://www.pref.kyoto.jp/plant/ |
開園時間 | 9:00〜17:00(入園は16:00まで) 【観覧温室開室時間】10:00〜16:00(入室は15:30まで)※観覧温室の昼夜逆転室は、11月から4月まで閉室します。 |
休園日 | 12月28日から1月4日まで ※季節やイベントによって開園・開室時間が異なる場合がありますので、本日の開園状況でご確認ください |
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