平常心に近づけようと、景色を見ながら音楽を聴いていた。
サッカーを始めた小さいころから、プロサッカー選手を引退するまで、試合や合宿のため国内外への移動の連続でした。
移動中は、試合の結果やプレー次第で、嬉しく幸せな気分のときもあれば、不安で押しつぶされそうなとき、悔しくて恥ずかしくて消えてしまいたいときもあり、ただただ景色を見ながら音楽を聴いていました。強引にでも平常心に近づけようと。
音楽は景色とリンクして様々な感情とともに胸に残っています。
でも今の僕はもっと「旅」そのものを楽しめるはず。その先でもっと多くの人や学びに出会えるはず。
静岡と工芸と匠宿の素晴らしさを皆に伝える旅は終わることがなさそう。
もっともっと楽しもう。
そして多くの出会いを経て、僕の旅のプレイリストが半分くらい入れ替わっていると良いなと思う。
1. ハイウェイ | くるり |
2. みなと | スピッツ |
3. 世界の終わり | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT |
4. 染まるよ | チャットモンチー |
5. 奇跡 | くるり |
6. Don't Look Back in Anger | Oasis |
7. 茜色の夕日 | フジファブリック |
Text:Kota Sugiyama
Cover art:Yoshiyuki Okada
杉山浩太(すぎやまこうた)
1985年生まれ。静岡市出身。駿府の工房 匠宿館長。元清水エスパルス選手。
エスパルスの下部組織で育ち、キャプテンも務め、エスパルスで引退。15年間のプロ選手生活後、選手初の社員として株式会社エスパルスで営業職を経験。
2021年、26年間在籍したエスパルスを離れ、静岡市の伝統工芸施設・駿府の工房 匠宿のリニューアルに携わるため、デザインオフィス創造舎に入社。現在は施設の館長を務める。静岡の伝統工芸文化の更なる普及を目指している。
X(旧Twitter):@kotatakumishuku
Instagram(駿府の工房 匠宿):@sunpu_takumishuku