作り手を応援するべく立ち上げたギャラリー併設の本屋さん
東京を代表する観光地のひとつ「谷根千」は、谷中・根津・千駄木の頭文字をとった下町エリア。夏目漱石など文豪にゆかりのある“本の町”として有名であるとともに、猫が多く住む“猫の町”としても知られている。そんな谷根千に、猫の名前がついた本屋がある。緑の屋根が目印の〈ひるねこBOOKS〉だ。
「イラストレーターさんや絵本作家さんなどを招いて展示を行っています。出版社の編集者の方などが展示を見て、新しい本の出版につながることもあるようです。本を売るだけでなく、出会いの場になるような発信拠点としての活動がしたかったので、実際に新しいつながりが生まれると大変うれしいですね」
新しい出会いが生まれる本も、旅であり冒険
〈ひるねこBOOKS〉は古書を中心に、新刊や少部数発行の個人出版物(リトルプレス・ZINE)なども置いている。新刊などは小張さんのセレクトによるものだが、古本はお客さんが持ち込む本を買い取りラインナップに加えている。
「自分が選ぶ本だけではテーマが狭まり、どうしても窮屈な印象になります。でも、古本の買い取りによってさまざまな本が舞い込むことで良い隙が生まれているように感じます。ここにしかない個人出版物もいくつかあるので、お客さまにとって新しい出会いにつながればいいなと思います」
新しいものに出会える旅は、冒険のようなもの。その楽しさやワクワク感を本書を通じて感じてもらえるのではないかと思います。実際に行けない場所も、本なら無限にどこまでも行けますし、読むと実際に冒険(旅)したくなるはず。本の中の人物に託して旅をする、それが心の奥底まで沁みこんでくるというのが冒険の本の良いところだと感じます」
Text:Ayumi Otaki
Photo:Shinya Tsukioka
いつもと違う東京都観光には、台東区谷中の〈ひるねこBOOKS〉がおすすめ。
ひるねこBOOKS
所在地 | 東京都台東区谷中2-5-22-101 |
アクセス | 地下鉄千代田線 「根津駅」「千駄木駅」から徒歩約7分 |
URL | https://www.hirunekobooks.com/ |
@hirunekobooks | |
営業時間 | 12:00〜20:00(土日祝〜18:30) |
休業日 | 火曜、第2水曜 |
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