ひまわり畑やレトロなポストなどかわいらしいスポットにときめいて。

フェリーでめぐる親子のメルヘン旅 前編(渥美半島)

夏の思い出に、親子で色彩の鮮やかなメルヘンの世界へ旅立とう。今回は愛知県の渥美半島と三重県鳥羽市を舞台に、思わず写真に残したくなるかわいらしいスポットをめぐる一泊二日の旅。黄色いじゅうたんのようなひまわり畑や、まるで空に浮かんでいるようなポスト、ラッコなど愛らしい動物と出会える水族館を訪れて、唯一無二の思い出づくりを楽しもう。

渥美半島の海沿いをドライブしながら夏を感じるスポットへ。


愛知県の南東にある渥美半島(田原市)は三河湾と太平洋に面した自然豊かな地域。農業や花の生産も盛んで、市内のあちこちには癒しの田園風景が広がる。爽やかな風を感じながらドライブできる渥美半島は、夏の旅行先にぴったりの場所でもある。

そこで1日目は、豊橋駅を出発地点にレンタカーを借りて渥美半島を周遊する旅へ出かける。豊橋駅から車を30分ほど走らせ、最初に辿り着いたのは美しい伊古部海岸。
伊古部海岸は浜名湖から伊良湖岬までを結ぶ表浜の一部で、ウミガメの産卵場所としても有名なのだそう。白い砂浜と、青い海のコントラストがきれいで、息をのむような絶景が楽しめる。
豊橋市出身のアーティスト原田章生さんの監修で作られた「エールオブジェ」。
豊橋市出身のアーティスト原田章生さんの監修で作られた「エールオブジェ」。
砂浜を気持ちよく歩いていると吹き出しのようなオブジェを発見!伊古部海岸がドラマのロケ地となった際に記念として建てられたオブジェだそう。オブジェの前に立って撮影するだけで、絵になる一枚の完成。
 

SPOT #01 伊古部海岸
吹き出しのような「エールオブジェ」の前で。

海岸沿いをドライブしながら、次はおいしいランチが食べられるお店へ。伊古部海岸から車で30分、お目当ての〈DIEZ cafё〉が見えてきた。渥美半島はサーファーの聖地でもあり、県外からもサーフィンをしに多くの人々が訪れる場所。太平洋ロングビーチからほど近い場所にあるこちらのカフェも、海上がりのサーファーに人気のお店である。
築80年の幼稚園をリノベーションした〈DIEZ cafё〉は、木造の温かみある雰囲気が素敵。メキシコでハラペーニョのおいしさに魅了された小川史さんが、渥美半島で農業を行いながら、ご夫婦で始められたお店なのだそう。小川さんが丹精込めて作ったハラペーニョを使ったランチメニューが自慢。もちろんハラペーニョを使わないキッズメニューも豊富にある。

SPOT #02 DIEZ cafё
大好きなとうもろこしにニッコリ
「子どもが思いっきり騒げるお店なので、ぜひ家族連れにご利用いただきたいです」と小川さん。家族で気兼ねなくくつろげる〈DIEZ cafё〉は親子旅にぴったりのお店だった。

渥美半島ならではのフルーツや花畑を堪能しよう。


温厚な気候の渥美半島は、メロンの名産地でもある。市内の各地にはメロンの収穫体験ができる農園がたくさんあり、夏は旬のメロンを存分に楽しめる。渥美半島の先端に位置する〈お陽様農園〉で私たちも初めてのメロン狩りにチャレンジ!
夏時期は、渥美半島のメロンが旬のシーズン。〈お陽様農園〉では7月上中旬から8月中旬までハウス栽培のメロンの収穫体験が楽しめる。体験では、1人につき1個のメロンが収穫できるそう。おいしいメロンを選ぶポイントは、おしりの部分をチェックすること!収穫時期が近くなるとメロンの下部分にヒビが入り始めるが、完熟しすぎると割れてしまうそう。そのため、おしりが割れていないメロンを選ぶことが大事。また、外側の網目がきれいなメロンを選定するのも、おいしいメロンを見極めるポイントのひとつ。季節の野菜やいちごなど、時季によってさまざまな収穫体験ができる〈お陽様農園〉。また違った季節に訪れるのも楽しそうだ。
 

SPOT #03 お陽様農園
顔のサイズほどの大きなメロン!

〈お陽様農園〉にはカフェも併設されており、フルーツサンドやいちご大福など、農園のフルーツを活かしたスイーツが楽しめる。せっかくなので、旬のメロンを使った「フルーツ氷メロン(1,200円)」を注文。半分に切ったメロンに、凍らせた果肉を削った豪快な一品は食べ応え抜群。
練乳をたっぷりかけて。メロンの優しい甘みと、ひんやり感がたまらないかき氷は夏の水分補給にも。
練乳をたっぷりかけて。メロンの優しい甘みと、ひんやり感がたまらないかき氷は夏の水分補給にも。
渥美半島内では、毎年7月~9月にメロンを使った限定スイーツを楽しめる「メロめろスタンプラリー」というイベントを実施している。各店を周ってメロンを味わい尽くす贅沢旅もおもしろいかも。
さぁ、渥美半島の夏をより楽しむために、次はひまわり畑へ向かう。春の「菜の花まつり」で有名な〈伊良湖菜の花ガーデン〉は、夏時期にはひまわりの栽培地として活用されている(8月中旬頃まで)。
一面に広がるひまわり畑は圧巻!ひまわりと青い空の鮮やかなコントラストがなんとも夏らしくて素敵。小径に入って撮影すれば、お花に包まれたような写真が撮れて、まるでおとぎ話の世界。春の菜の花はどんな景色なのだろう?きっと驚くほど美しく、また違った感動を得られるだろう。

SPOT #04 伊良湖菜の花ガーデン
自分で撮るのも楽しい!
ひまわり畑を堪能し尽したら、伊勢湾フェリーの最終船に乗って三重県鳥羽市を目指す。伊勢湾フェリーの伊良湖港は渥美半島の最先端にあり、車ごと乗車できる。
鳥羽市と愛知県伊良湖を60分で結ぶ伊勢湾フェリー。片道の乗船料金は、大人(中学生以上)1,800円、小人(小学生)900円。普通車は一台7,600円。
鳥羽市と愛知県伊良湖を60分で結ぶ伊勢湾フェリー。片道の乗船料金は、大人(中学生以上)1,800円、小人(小学生)900円。普通車は一台7,600円。
船内にはゆったりくつろげる特別室も(入室料 大人400円、小児200円)。
船内にはゆったりくつろげる特別室も(入室料 大人400円、小児200円)。
潮風にあたりながら海を眺めていると、清々しい気分に。出発して程なくすると、左手に伊良湖岬灯台が見えた。昭和4年に設置された白亜塔形の灯台は、「日本の灯台50選」にも選ばれているそう。

SPOT #05 伊勢湾フェリー
船長気分で出発ー!
30分ほど進んだところで、夕日が沈み始めた。あまりの美しさに思わず感動。明日もきっと良い日になるに違いない。(後編へ続きます)
 

メルヘン旅 思い出のギャラリー(渥美半島)



Text:Ayumi Otaki
Photo:Yuki Arimitsu



いつもと違う愛知県観光には、豊橋市の〈伊古部海岸〉、田原市の〈DIEZ cafё〉〈お陽様農園〉〈伊良湖菜の花ガーデン〉〈伊勢湾フェリー〉がおすすめ。
 

伊古部海岸


所在地愛知県豊橋市伊古部町
アクセスJR「豊橋駅」から車で約30分
※伊古部海岸近くの駐車場は2024年8月現在立ち入り禁止になっているため、別の駐車場をお使いください。
電話番号0532-54-1484(豊橋観光コンベンション協会)


 

DIEZ cafё


所在地愛知県田原市赤羽根町天神95-7
アクセス豊鉄バス伊良湖支線「赤羽根」から徒歩約2分、JR「豊橋駅」から車で約50分
電話番号0531-45-3311
Instagram@diezcafe
営業時間10:00〜17:00
休業日木曜、金曜


 

お陽様農園


所在地愛知県田原市中山町論場234
アクセス豊鉄バス伊良湖本線「保美」から徒歩約25分、JR「豊橋駅」から車で約1時間
電話番号0531-37-1312
URLhttps://sunny-garden-company.jp/
営業時間9:00〜16:00
休業日各種収穫体験は期間中無休
併設のカフェは収穫体験期間中、水曜休み ※祝日は除く


 

伊良湖菜の花ガーデン


所在地愛知県田原市堀切町浜藪(はまやぶ)
アクセスJR「豊橋駅」から車で約1時間
URLhttps://www.taharakankou.gr.jp/spot/000409.html
営業時間9:00〜17:00


 

伊勢湾フェリー(伊良湖のりば)


所在地愛知県田原市伊良湖町宮下3000-65
アクセス豊鉄バス伊良湖本線「伊良湖岬」から徒歩約2分
電話番号0531-35-6217
URLhttps://www.isewanferry.co.jp/
受付時間7:40〜17:40


 
※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。