SAORIがおすすめする、京都の深い歴史と新しい価値観を感じるホテル

SAORI

カメラ片手に旅をしながら、かわいいと思った瞬間を切り取っているトラベルクリエイター。企業のSNSコンテンツ用の撮影や、宿泊プラン・ツアープロデュースなど旅にまつわるPRにカメラとともに携わる。


Instagram : @sao_0324

伝統とアートの交差点、京都ひとり旅。

今回のひとり旅では、歴史的な街とモダンなデザインが融合したエースホテル京都に宿泊。旅の途中で立ち寄った、伝統的な日本の美学を現代に伝える〈むす美〉では、古くから受け継がれてきた風呂敷の文化に触れ、新たな魅力を再発見。京都が持つ深い歴史と新しい価値観が共存する素晴らしさを、この旅を通じて感じてきました。


 

歴史ある街に馴染む、アートなホテル


まずは〈エースホテル京都〉にチェックインを。このホテルのある敷地は、旧・京都中央電話局の建物(1926年竣工)をリノベーションし、複合施設の新風館としてにぎわっています。昔ながらの雰囲気を残しつつも、現代的で洗練された空間が広がっていて、さっそくテンションが高まります。
設計は建築家の隈研吾氏が手掛けており、木材や自然素材を多用したデザインが特徴で、温もりを感じどこか落ちつきホッとする空間。
 
フロント横には、おしゃれなグッズが並んでおり、ホテルのオリジナルTシャツが人気とのこと。その他にも地元京都のアーティストとのコラボグッズなど、センスあるアイテムが並び、ホテルのユニークなコンセプトをここでもひしひしと感じます。
本場NYのエースホテルでも人気なフォトブースがここ京都にも。フレームは京都らしい柄になっているそうで、遊び心ある旅の思い出になりそう!
本場NYのエースホテルでも人気なフォトブースがここ京都にも。フレームは京都らしい柄になっているそうで、遊び心ある旅の思い出になりそう!

シンプルで和モダンなお部屋で音楽と過ごす時間


エースホテル京都のお部屋は、使い勝手がよく(意外と?)シンプルなデザインで、とても落ち着きます。ファブリックなどは和のデザインが使われていたり、一方でスタイリッシュなデスクがあったりと、京都らしさとモダンがマッチする空間。このお部屋にはレコードとギターがあり、なんと実際に使うことができるのがエースホテルらしい。レコードで音楽をかけるだけで、お部屋で過ごす時間も少し贅沢に。

レコードはフロント横でレンタルできるようになっていて、ここからお気に入りを探すもよし、ジャケットで選ぶもよし。いつでもずっと音楽をかけ続けられる時代に、あえて音楽をじっくり選んで、終わったら次の曲をまた手動でかけるというのも、また良い体験です。
お部屋にあるハンガーには「Your look good in that」と書いてあり、エースホテルらしい計らいにほっこり。
お部屋にあるハンガーには「Your look good in that」と書いてあり、エースホテルらしい計らいにほっこり。
たくさんのホテルに宿泊してきた私が特にお気に入りなのが、ホウキの形をした清掃不要を伝える札です。日本の伝統がマッチしていてかわいらしくユニークなアイデアで、細かい部分へのこだわりにも脱帽します。

自然とさまざまなアートに触れられる楽しさ


ホテル内にはアーティストのアートの展示スペースもあり、実際に購入することもできるそう。これはエースホテルのアーティスト・イン・レジデンスという取り組みで、アーティストに実際にホテルのお部屋を制作の場にしてもらい、その後ホテルに展示するというもの。アーティストにも宿泊者にとっても、素敵な出会いや刺激の場になる素敵な取り組み。
 
館内には、他にもさまざまな京都の文化や歴史を反映したアートなどがあり、滞在をするだけでその魅力を感じられます。レストランPIOPIKOはメキシコ料理を中心としたレストランで、平日は15時から休日は11時半から営業しており、早い時間はハッピーアワーをしていたりとフラッと利用したくなるお店。
 
個人的にはここのインテリアがすごくエネルギッシュで好みでした。おしゃれな空間で、夜はDJが音楽をかける日もあったりと、またゆっくりと利用したいレストランです。

雰囲気の良いレストランでご褒美タイム


夜ごはんは、手打ちパスタや窯焼きピザがおいしいカジュアルイタリアン「Mr. Maurice’s Italian」へ。店内はカジュアルだけどもエレガントで、インテリアもおしゃれで雰囲気の良いレストラン。
併設されたルーフトップバーもあり、暖かい時期には外で京都の空気を感じながら、ゆっくりお酒や食事を楽しむのにぴったり。
もちっとした麺に濃厚なチーズソースのパスタが絶品でした。

 
朝ごはんは少し早起きをして「Kōsa」へ。ホテルに泊まるときの一番の楽しみでもあるのが朝食。バランスよくおいしくて、見た目も美しい食事ができて、なんとも幸福度が高い朝。
レストランは大きな窓があり自然光が入り、お庭のグリーンも望めて、とても気分が良い空間。頭上には大きな提灯があり、一際目を引きます。私は和朝食をチョイスし、京都らしいおばんざいをいただきました。

〈むす美〉でふろしきの新たな魅力を知る


ホテルで自転車が無料レンタルできるとのことで、こちらを借りて少し散策へいくことにしました。他にもレンタルしている人が結構いたので、京都の街歩きにはちょうど良い移動手段なのかもしれません。
エースホテル京都からすぐ近くの〈むす美〉へ立ち寄ってみました。風呂敷製造卸売業を営んでいる老舗の山田繊維がふろしきの文化や美意識を伝えるべく、オンラインでの販売や店舗などでふろしきの販売をしているとのこと。
お店の中には、モダンなものから伝統的なデザインまでさまざまなふろしきがディスプレイされており、見ているだけでも華やかで気分が上がります。

お店の方に色々とお話しを聞くと、ふろしきにはたくさんの活用方法があり驚きました。お土産をつつんだり、エコバッグとしてはもちろん、旅行の際スーツケースに入れる靴を包むのに使ったり、生地によってはスカーフとしても使えるなど、布一枚なのにその万能さは圧巻です。
使わないときはコンパクトに畳めて軽くて利便性が良く、何度も利用できるという点でサステナブルでもある。日本の伝統的なアイテムでありながら、おしゃれで機能的なふろしきが今の時代にもマッチしていて、この良さがもっと広まるといいなと感じました。

最後の最後まであじわい尽くす


最後にはホテルのフロント横にある「Stumptown Coffee Roasters」で、今回の旅を振り返りながらリラックスタイムを過ごしました。
ここは京都の中心地でなので、観光やショッピングの合間に立ち寄る人も多く、朝から賑わっていました。古き良き建物の趣きを残したデザインに本格的なシアトルのカフェが体験でき、旅の締めくくりまで最高なひとときでした。
今回京都を訪れ、きれいで新しさもありながら、そこには今も伝統を大切に繋ぐ人やモノがあり、改めて日本の良さを私自身も感じました。絵や建築デザイン、ふろしきや音楽など、さまざまなアートに触れることもでき、いつもとは違う旅の楽しみ方に充実感でいっぱいです。

伝統とアートをめぐる京都旅は、季節や天候にとらわれず楽しめるので、フラッと訪れてみてはいかがでしょうか?

 

Text & Photo:SAORI


京都府のホテルライフを満喫するには、〈エースホテル京都〉〈むす美 京都店〉がおすすめ。

エースホテル京都


所在地京都府京都市中京区車屋町245-2 新風館内
アクセス地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅 南改札口直結
電話番号075-229-9000
URLhttps://jp.acehotel.com/kyoto/
チェックイン時間15:00〜27:00

むす美 京都店


所在地京都市中京区三条通堺町東入桝屋町67
アクセス地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅から徒歩約5分
電話番号075-212-7222
URLhttps://www.kyoto-musubi.com/
営業時間11:00〜19:00
休業日年中無休(夏季・年末年始は特別休業あり)

※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。