東山七条に来たら、女坂を上ろう。そうしたら、あったかいお店に出会えるから。
京都国立博物館や智積院、三十三間堂など、観光地も多い東山七条。多くの女学生が通学で利用する通称“女坂”の途中にある〈手作りの洋食屋さん 里〉は、1973年創業と、約50年もの歴史がある老舗の洋食店です。実は私も学生時代にお世話になった馴染みのお店。卒業してからも何度か訪れていますが、今日はちょっと久しぶり。懐かしいなぁ…と呟きながら暖簾をくぐります。
木のぬくもりが感じられる店内には、4名掛け・2名掛けのテーブル席の他、横並び席も。ほとんどの席は外の景色を楽しみながら食事をいただくことができます。地下フロアにも座席があるのですが、1階が満席になったらのご案内。こちらは灯りに照らされて、喫茶店を想像させる雰囲気ですよ。私も、地下で友達とワイワイ食事したなぁ…と昔の光景を思い浮かべてしまいました。
お昼前の11時半頃に来たおかげか、窓側の席をゲット。30分経たないうちに店内は満席に…!ゆったり景色を眺めながら食事をしたい方は、少し早めの入店がキーになりそうです。
メニューの吟味は幸せな悩み。定番?新作?何年経っても悩んじゃう。
学生時代は口頭でのオーダーでしたが、今はタブレット注文に。「これあった、こっちもあったな」と当時からのメニューとの再会を喜びながら、季節メニューもチェック。なかなか訪れることができないと思うと、昔頼んだメニューにするか、新しいメニューを開拓するか…むむむ、迷います。お腹との大相談会を経て、今日は思い出メニュー代表「ハンバーググラタン」に決定!ハンバーグの下はマカロニ(グラタン)かライス(ドリア)か選べます。今回は、ドリアでいただくことに。タッチパネルの操作を完了すると、メニュー選択の悩みから解放されてワクワク、ソワソワが一気に膨れ上がります。
思い出のハンバーグドリアと念願のご対面!大好きな味を一口ずつ噛みしめて。
どのメニューも注文が入ってから作られるので、出来立てがテーブルに到着します。もちろん私のハンバーグドリアも、自家製のベシャメルソースとチーズがグツグツした状態で届きました…!動画でお見せしたいくらい心躍る光景が目の前に!!寒い季節はグラタンやドリアがいつも以上にごちそうに見えます。アツアツのうちにいただきましょう!
まずはトップに君臨するハンバーグ。スプーンで切ると溢れてくる肉汁をこぼさぬよう、ベシャメルソースとあわせていただきます。オーブン調理ならではの表面の香ばしさ、中までじっくり火が通って、閉じ込められていた旨味・甘みの両方が一気に味わえます。牛乳100%で作られたベシャメルソースはハンバーグの肉々しさを包み込んでくれるやさしい味で、お互いに協調し合っています。
今日はデザートまで欲張ろう。大人になった証みたい。
デザートを付けるかどうかも悩んでいた学生時代。高さのあるパフェを眺めながら「ランチに2000円近くかけるなんて、学生には贅沢すぎる…」と躊躇っていましたが、今日は遠慮なく「自家製プリン」と「紅茶」もオーダー。お財布ともお腹とも相談できるようになって、これぞ大人だなと思わずニヤリ。やってきたプリンは、卵の甘みとカラメルのほろ苦さがちょうどマッチしていて癖になります。紅茶はもちろん、コーヒーとも相性抜群の程良い甘さですよ。
さてと、たくさん食べたので、歩きながら観光へ繰り出しますか。ここは、京都・東山エリア。巡るところはたくさんあります。懐古の想いに後ろ髪をひかれますが、女坂を下ります。「ご馳走様でした。」に加えて、心の中で「またね、行ってきます。」と呟きながら。
Text & Photo:tabigatari editorial department
いつもと違う京都府観光には、東山区の〈手作りの洋食屋さん 里〉がおすすめ。
手作りの洋食屋さん 里
所在地 | 京都府京都市東山区妙法院前側町451-1(Google Map) |
アクセス | 市バス「東山七条」バス停より徒歩3分 |
電話番号 | 075-541-7969 |
URL | https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26006715/ https://www.instagram.com/sato5417969/ |
営業時間 | 11:00〜21:30(LO21:00) ※年末年始などは営業時間の変更あり |
休業日 | なし |
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