安達薫
あだち かおる

ファッションやライフスタイルについての雑誌、WEB、広告、カタログの編集・執筆を手掛ける編集者。雑誌『ONKUL』編集長を務めた後、雑誌『SITRUUNA』、ウェブマガジン『LEMON AND MAGAZINE』を立ち上げる。

 

https://lemonandmagazine.com/
Instagram:@kkki17


旅とその装いにまつわるQ&A


Q1. どのような旅が好きですか?

好きな写真家の写真展や好きなアーティストのライブなど、もともと興味があることと、開催の期間と、自分の休みがバッチリはまって、その土地へ導かれるような旅が好きです。
あまりしっかりとはプランを立てずに、旅先で出会った人からの情報や、場所からのインスピレーションでどんどん行き先を決めたり、変えたりするのにワクワクします。

家族、友達、恋人と行く旅はリラックスでき、趣味・興味が似ているので行きたいところもだいたい同じで安心できます。出張で仕事仲間と行く旅は、自分では思い付かないようなプランや、立ち寄り先などから自分の世界が意外な方向に広がっていくので、いつも刺激的です。

1人旅は、行きたい場所や食べたいものなど、自分の希望を自分で叶えてあげたときに、言いようのないしあわせを感じます。人と一緒に叶えるのとは全く違うしあわせがあって、この感情は一体何なのだろうといつも不思議に思います。
 

Q2. あなたにとって旅とはどんなものですか?

いつもの自分より行動的になれたり、ポジティブになれたり、少しだけ人見知りが治ったり。自分の可能性を広げてくれるもの。内面の風景をも豊かに広げてくれるもの。
 

Q3. 今回の装いはどのような旅のイメージですか?

好きな写真家の写真展を観に、友人と地方を旅するときの装い。
 

Q4. 装いのポイントは何ですか?

自分らしく、かつ動きやすく、気持ちを上げてくれるような色や小物をプラスしているところ。
 

Q5. 旅の装いを選ぶとき、なにを一番意識しますか?

その土地の風景に似合うかどうか。それによって気分が上がるかどうか。
自分と、一緒に旅している人が、この旅のことを思い出した時に服も含めて素敵に記憶に残っていてほしいな、と思います。
 


旅の供にまつわるQ&A

Q6. 旅に必ず持っていくものはなんですか?

  1. 祖母の形見の時計
  2. 気に入りの荷物小分け用ポーチたくさん
  3. いつもつけているオーデコロン
  4. リーディンググラス
 

Q7. 持っていく理由や、旅先での使い方を教えてください?

  1. 1人でエジプトに行くほど旅好きだった祖母がいつもつけていた時計は、旅先でも守られているような心強い気持ちになれます。
  2. ホテルのバスルームやクローゼットに好きなポーチを並べて整えるのが好きです。
  3. アトマイザーに入れて持って行きます。特に1人旅で不安になったときやさびしくなったとき、いつもの自分の香りがするととても安心できます。
  4. その土地ならではの美味しいもののメニューや、神社の看板やおみくじ、写真展・美術展のキャプションや図録など、しっかりじっくり読みたいものがたくさんあるので。

安達薫さんの旅の1枚

メキシコの陶芸職人さんの工房の色彩感覚が素敵! 惚れ込んだ作品をいくつか購入。(写真提供:安達薫)
メキシコの陶芸職人さんの工房の色彩感覚が素敵! 惚れ込んだ作品をいくつか購入。(写真提供:安達薫)
ハワイの早朝、海辺、読書リゾート。何度も読んだ本もここで読むと新しい発見が。(写真提供:安達薫)
ハワイの早朝、海辺、読書リゾート。何度も読んだ本もここで読むと新しい発見が。(写真提供:安達薫)

Text:Kaoru Adachi
Photo:Yuji Kanno

Supervision:Setsuko Todoroki