岐阜県南部、愛知県との県境に位置する多治見市は、美濃焼の産地として有名。市内には陶芸にまつわる美術館や学校などが点在している。盆地にあるため夏と冬の気温差が激しく、真夏には最高気温40度以上になることもあり、「日本一暑い町」と言われることも。
日本国内での最高気温を記録した2007年には、やなせたかしさんがデザインしたキャラクター「うながっぱ」も誕生。その環境で育つ木「シデコブシ」は多治見市の木に選ばれており、県の危急種にも指定されている。
 
1313年に開創された禅寺、〈永保寺〉には国宝の観音堂や岩山、橋、池などで作られる美しい庭園があり、国の名勝に指定されている。また、1930年に建てられた〈カトリック神言修道会 神言修道会多治見修道院〉では美しい聖堂を見学することもでき、施設で醸造されたワインの販売も行っている。
隣接する土岐市や、その隣の瑞浪市などでも作られる美濃焼の一大集積地。志野、織部、黄瀬戸、瀬戸黒などのスタイルがあり、〈多治見市モザイクタイルミュージアム〉〈岐阜県現代陶芸美術館〉〈市之倉さかづき美術館〉などでその魅力に触れることができる。

 

Text: Kahoko Nishimura
Photo: Masaki Kobayashi



 


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