ランチタイムは“行列が目印”のとんかつ専門店。
ディープな雰囲気漂う街、東京都大田区・蒲田。昼から賑わう立ち飲み屋や昔ながらの銭湯も数多く、どこか下町の風情を感じさせる街ですが、一方で多摩川を渡れば神奈川県、さらに品川や羽田空港にほど近く、交通の要所としての顔もあります。そんな蒲田の名物グルメは「羽付き餃子」が有名ですが、実はとんかつの激戦区とも言われています。
JR蒲田駅から少し歩いた路地裏に白い暖簾と連なる行列が見えたら、そこには今や蒲田を代表するとんかつ店となった〈とんかつ檍 蒲田本店〉があります。店内はカウンター席のみで清潔感漂う厨房との距離感が近く、とんかつが揚がる音をBGMにしながら、テキパキとした調理風景に思わずくぎ付けになってしまいます。
隣は系列店のカツカレー専門店「いっぺこっぺ」。どちらに入ろうか思わず迷ってしまいます。
洗練された至極の逸品。今までにない “お肉の甘味” に舌鼓。
とんかつに使用するのは千葉県の銘柄豚「林SPF」。SPFとはSpecific(特定の) Pathogen(病原体) Free(不在)の略称で、正真正銘健康体の豚肉を表し、その肉質の柔らかさと脂の甘さが特徴です。
一人前のカットの分厚さにも驚愕ですが、衣をまとったその仕上がりも迫力満点!ひと切れ持ち上げるのにもお箸にずっしり重みを感じます。おすすめの食べ方は、カウンターに並んだ様々な種類の「塩」で味わうこと。ソースももちろん“鉄板”ですが、塩で食べると脂の甘味がさらに引き立ちます。また、茎わさびをつけて食べればすっきりとした味わいに変わり、ひと切れごとに色んな味わいを楽しむことができるのもこの店ならではです。
特ロースかつ定食。具だくさんの豚汁も追加注文が入るほど大好評。
地元民にも、旅行客にも愛されるお店。
今では国内に10数店舗を構える人気店ですが、その始まりの地はここ蒲田。蒲田を知り尽くした創業者の丸山社長が様々な業態を経て、〈とんかつ檍〉をオープンさせました。
店長の元良さんにお話を伺うと、「人情があって協力的」という地元蒲田の常連さんが常に3~5割ほど占めており、日毎に系列店を巡る筋金入りの“ファン”の方もいるそうです。また、品川と羽田に挟まれる土地柄、休日には大きなバッグを持った旅行客もたくさん訪れるそう。
地元の人もそうでない人も、色んな人が訪れて、みんな笑顔で帰る店。ちょっと良いことがあった日や少しだけ贅沢気分になりたい時に訪れたくなる、とても温かみあるお店でした。
Text & Photo:tabigatari editorial department
いつもと違う東京都観光には、大田区蒲田の〈とんかつ檍 蒲田本店〉がおすすめ。
とんかつ檍(あおき) 蒲田本店
所在地 | 東京都大田区蒲田5丁目43-7(Google Map) |
アクセス | JR蒲田駅より徒歩約4分 |
電話番号 | 03-3739-4231 |
URL | https://tonkatsu-aoki.com/ https://www.instagram.com/tonkatsu_aoki/ |
営業時間 | 11:00〜15:00、17:00〜21:30(LO 21:00) ※ただし、しばらくの間は時短営業 11:00~15:00、17:00~20:00(LO20:00) |
休業日 | 月曜日(祝日の場合も休業) |
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