1947年創業。港町横浜とともに歩んだ老舗。


今でも多くの船が行きかう港町、横浜。日本大通り駅を降り、神奈川県民ホールの裏通りをマリンタワーを望みながら歩いていくと見えてくる、レトロな佇まいに黄色い看板が目印の〈ザ・ホフブロウ〉は、今年で創業75年を迎えた老舗洋食店です。
重厚感のある扉を開いて、いざ店内へ。船の模型や浮き輪など、港町らしいモチーフが至るところに飾られており、異国情緒を感じます。中には、創業当時からずっと受け継がれてきた調度品も多いのだそう。
ステンドグラスから差し込む陽の光が気持ち良い窓際の席に案内されメニューを開くと、ドイツ系ハンガリー人の方が創業者だったためか、ビールに合いそうな洋食がずらり。どれも美味しそうですが、今日は丸い形が珍しい「クラシックグリーンサラダ」と、こちらの昔からの看板メニューである「スパピザ」を注文。あ、勿論ビールも忘れずに。

あつあつのスパゲティにとろけるチーズ、名物「スパピザ」は誰もが好きな味。


ミートソーススパゲティの上からたっぷりとチーズがかかった、「スパピザ」は食欲が直接刺激される衝撃のビジュアル!それもそのはず、元々は横浜港で働く船員のお腹を満たすために発案されたボリューム満点のメニューとのこと。スパゲティをピザのように焼くから、スパピザ。熱い鉄板の上でカリカリになったチーズと、とろとろにとろけたチーズの両方を、太めのスパゲティと一緒にフォークに巻き付け口に運べば、もはや約束された美味しさが広がります。トッピングされたエビも大振りで、良いアクセントに。ハフハフと熱くなった口内は冷たいビールでクールダウンしつつ、熱々のうちに夢中でいただきました。

ドイツビールを片手に、ここで仲間と語らう時間は今も昔も変わらない。


店内には、バーカウンターも。ウイスキーやリキュールなどもかなり充実していますが、なかでも本物のサックスをくりぬいて作ったというビールサーバーが目を引きます。こちらのお店のメインはドイツから直輸入しているというホフブロイの生ビール。世界一有名なビアホールともいわれる「ホフブロイハウス」で醸造されたビールで、店名の由来でもあります。お昼の時間に伺ったにもかかわらず、後から入店されたお客さんたちも『とりあえずビールを』と次々注文し、料理と一緒に愉しんでいました。
店内はレコードから音楽が流れ、明るくもリラックスできる雰囲気。笑顔で過ごすお客さんを横目に、満たされた気分でお店を後に。お腹いっぱいになった後は、すぐ近くの山下公園をぶらりと散策。ほろ酔いのまま気持ちの良い海風に吹かれ、土曜日の午後を満喫できました。



Text & Photo:tabigatari editorial department




いつもと違う神奈川県観光には、横浜市の〈ザ・ホフブロウ〉がおすすめ。

ザ・ホフブロウ


所在地神奈川県横浜市中区山下町25-1 上田ビル 1F(Google Map
アクセスみなとみらい線日本大通駅徒歩5分
電話番号050-5456-1198
URLhttps://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14000509/
営業時間[月~日]11:00~15:00(LO14:30)17:00~23:00(LO22:00)
休業日不定休

※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。