水の郷百選に選ばれた“水の都”だから出会える味。
三島駅南口を出て、ゆったりとした坂道を歩きつつ右手に楽寿園を過ぎると、今回の目的地、うなぎ百撰に選ばれた名店〈すみの坊 本町店〉が見えてきます。ここ三島は富士山の伏流水がいたるところで湧き出ており、観光地としても知られている源兵衛川では、初夏の夜にはホタルが舞うほどの美しい川の流れも楽しめます。
三島のうなぎ店では昔から、この富士の湧水にうなぎを4、5日つけることで生臭さや泥臭さを消すとともに、余分な脂肪分を燃焼させています。このひと手間で、洗練された上品な味わいが完成するのだそう。今回お邪魔するすみの坊も、富士の湧水でうなぎをさらしてから当日捌き、炭火で焼き上げることでうなぎの美味しさをより引き立たせています。
炭火で焼き上げるふっくらパリッとした仕上がり。
こちらのお店では、三島でも珍しくカウンター越しに職人の方が炭火で焼いているところを見ることができ、その横では大きな羽釜でお米を炊いています。女将さんに聞くと、本町店ではうなぎに合うお米を季節ごとに厳選しているので、より一層美味しくなるとのこと。
今回は贅沢しておすすめいただいた「特上うな重」を注文。この重箱の蓋を開けるわくわく感は、何度食べても変わらない楽しみのひとつ。重箱を開けると大きなうなぎが二尾入っており、いい香りが一気に鼻をかけめぐります。さっそくお箸を入れると、炭火ならではなのか、表面はパリッとしているのに中はふかふか。秘伝の継ぎ足しタレがうなぎをより一層美味しくさせ、こだわりのお米との相性も抜群でした。セットとなっている肝吸いは、上品な味と香りでうな重の箸休めにぴったりです。
様々なシーンでの利用におすすめできる、心地よいお店。
すみの坊 本町店は、炭火でうなぎを焼いている様子が見えるカウンター席に加え、テーブル席や個室の用意もあるので様々なシーンで使えるお店です。1階ではすみの坊のタレも販売しているので、ご家庭で有名店の味を楽しむこともできます。
食事を堪能した後は、近くに源兵衛川があるので水の都をお散歩してみるのもおすすめです。
Text & Photo:tabigatari editorial department
いつもと違う静岡県観光には、三島市の〈すみの坊 本町店〉がおすすめ。
すみの坊 本町店
所在地 | 静岡県三島市2-11(Google Map) |
アクセス | JR三島駅南口から徒歩約12分 |
電話番号 | 055-975-0499 |
URL | https://www.suminobo.jp/ |
営業時間 | 平日 11:00~14:30(LO14:00)16:30~20:00(LO19:30) 土日祝 11:00~20:00(LO19:30) ※鰻が売り切れ次第終了となる場合があります |
休業日 | 年中無休 |
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