地元に寄り添うイートイン併設の酒屋直営店


伊豆・修善寺の情緒あふれる温泉街を抜け、緑に包まれた小径を進んでいくと、ひっそりと佇む〈松屋商店〉が見えてきます。
もともとは地元の温泉宿や飲食店に地酒を卸す酒屋として営業していたのだそう。時代の流れとともに周辺の商店が少しずつ減っていくなか、〈松屋商店〉は地元の人たちの暮らしに寄り添いながら形を変えて営業を続けています。
このあたりにはスーパーやコンビニエンスストアがなく、地域住民の暮らしを支える日常の店として、また温泉宿に泊まる宿泊客にとっては部屋飲み用の地酒やちょっとしたおつまみを手に入れられる店として、店内では地酒・地ビール・ワインのほか、お惣菜や野菜なども販売しています。

コロナ禍にこれまでの卸売りに加え、「地域の人々が気軽に集える場をつくりたい」という想いから、店内の一角をリニューアルし、木の温もりが感じられるイートインスペースを誕生させたのだそう。店先には誰でも休憩できるようにと縁側があり、地元の方から旅行客までコミュニティスペースとして親しまれています。

地元野菜を使ったお惣菜ワンプレートランチ


はじめはお惣菜のテイクアウト販売が中心でしたが「ここで食べたい」というお客さまの声に応え、イートインをスタート。旬の地元野菜を活かした手作りのお惣菜は見た目にも美しく、食欲をそそる多国籍なオリジナルメニューが並びます。
多国籍なオリジナルメニューのお惣菜がズラリ!
多国籍なオリジナルメニューのお惣菜がズラリ!
今回はランチプレートをいただきました。プレートには1回のみ、食べきれる量の好きなお惣菜を選んで盛り付けます。種類が豊富で、どれも美味しそうで目移りしながらも、各料理につけられた名前を参考に一品一品じっくり選んで自分だけのプレートを完成させました。

グリル野菜や天ぷらはシンプルな味付けで、野菜本来の甘みがしっかりと感じられます。雑穀のアランチーニやオートミールの肉団子など、体にやさしい食材を使ったメニューもうれしいポイント。また、トムヤムクンやスリランカ風のお惣菜など各国の味付けも楽しめるため、ひとつのプレートでいろいろな味を少しずつ味わえるのが魅力です。

ごはんは白米と雑穀米の2種類用意されていて、炊飯器から自由によそってOK!ドリンクメニューも充実しており、自家製梅酒や気になった店内のお酒も注文できます。
自分でつくる「ランチプレート」
自分でつくる「ランチプレート」
お惣菜は定番のものに加え、その日に入る野菜によってメニューが変わるとのこと。今回は自分でお惣菜を選べるランチプレートでしたが、ランチコースなど提供スタイルが変わることもあるそう。お惣菜は全部テイクアウトOK。

 

夏季限定!ここでしか味わえないかき氷


夏季限定のかき氷が気になって注文!この日は「抹茶ぜんざい」と「メロン」の2種類。

まずは「抹茶ぜんざい」。ふわふわの氷の中には、なんと嶺岡豆腐が隠れていてびっくり!金時豆の塩ぜんざいは甘さ控えめで、抹茶の風味とも相性バッチリ。上にかけられた“ぶぶあられ”のサクサク食感が絶妙なアクセントに。

続いて「メロン」のかき氷は、豆乳ベースのやさしい味わいの氷に、ミントのパンナコッタとみずみずしい生メロンがゴロゴロと贅沢にトッピング。三島産のジンジャーシロップをかけていただきます。さらに、バジルのグラニテがさっぱりと口の中をリフレッシュしてくれて、まさに夏にぴったりの爽やかさ!

ひとつのかき氷でいろんな味や食感が楽しめて、ペロリと完食。ここでしか出会えないかき氷に大満足でした。
温泉街から少し離れた静かな場所にある〈松屋商店〉は、上質な地酒と手づくりのお惣菜、アットホームな雰囲気で訪れる人すべてを優しく迎え入れてくれる場所です。
修善寺を訪れた際は、少し足をのばして立ち寄ってみてくださいね。



Text & Photo:tabigatari editorial department




いつもと違う静岡県観光には、伊豆市修善寺の〈松屋商店〉がおすすめ。

松屋商店


所在地〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺1154-2(Google Map
アクセス伊豆箱根鉄道「修善寺駅」からバスで「修善寺温泉駅」下車、徒歩約10分
電話番号0558-72-5307  
Instagram@matsuyashouten
営業時間10:00〜19:00
ランチ営業 11:30〜
かき氷 13:00〜16:00
※木曜日は総菜とランチ・かき氷はお休み 
休業日水曜

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