三島駅からすぐ、こだわりの海鮮居酒屋


三島駅の北口を出ると、企業や学校などがあるためか地元の方々も多く、どことなく生活に根ざされた雰囲気を感じます。その北口からほど近い〈和匠 とと兵衛〉は、この地で15年以上、地元の常連さんから出張のビジネスマン、観光客の方々などに新鮮な魚介を中心とした料理を提供し続けています。
お店に入ると手前にテーブル席が幾つかあり、奥にはカウンターも。皆でワイワイ楽しむのもよし、一人でしっぽり飲むのもよし、程よい距離感のある座席の配置で、落ち着いた雰囲気で過ごすことができます。

「地のモノ」をシンプルに味わう


こちらのお店でまず頼みたいのは、やはり静岡名物のメニュー。
三島は沼津港が近いために新鮮な魚介類が豊富です。野菜などは使わずに桜エビのみを使用しているかき揚げに始まって、青魚の練り物である黒はんぺん焼。そして、鯵のかりあげは干物をそのまま丸揚げにしているそうです。新鮮な素材そのものの味が、強く感じられるシンプルな調理法で、まさに「地のモノ」を食べている感じがして嬉しくなります。
鯵のかりあげ
鯵のかりあげ
オーナーの齋藤さんは小田原の出身だそうで、東京で和食の板前として修行した後に、箱根のホテルで勤務。そのホテルが三島駅北口のいくつかの飲食店を運営しており、赴任したのを機に三島へ。その後こちらの場所を見つけて独立したそうです。店名の「とと」とは魚のこと。海鮮中心の居酒屋さんをやりたいと始めたそうですが、「地のモノ」「新鮮な魚介」にこだわるお客様のニーズに合わせて、沼津港に朝直接仕入れに行っているそうです。
オーナーの齋藤学さん
オーナーの齋藤学さん
そういうわけなので季節モノや旬のモノも豊富!この日は鱧の湯引きをいただきましたが、添えられた梅肉との相性が素晴らしかったです。そして、三島といえばやっぱり鰻ですよね。蒲焼と白焼をなんと天ぷらでいただいたのですが、これが本当に美味しい…!
いやー、日本酒が飲みたくなってきました。

三島の気持ちよさを、そのままお店で


静岡の地酒といえば、洞爺湖サミットや伊勢志摩サミットで振る舞われて、一躍有名になった「磯自慢」。三嶋大社の近くに内田酒店という老舗の酒屋さんがあり、三島で磯自慢を取り扱っているのはそのお店だけだそうです。そちらと取引している〈とと兵衛〉は磯自慢のラインナップも豊富です。
この日は純米吟醸を冷やで。少し甘さを感じる爽やかな香りで飲みやすく、すっかりよい気分に…!
ということで、最後は名物のしらす丼をミニサイズでいただきます!
このしらす丼は、齋藤さんが独立する際に、東京での修行時代の親方にそのことを報告したところ、「何か名物を作れよ」と言われて考えたもの。色々なところでしらす丼を食べ歩き、研究を重ねたそうです。ポイントとなるのはタレとわさび。三島はわさびも有名で、甘みのある醤油タレとの組み合わせがたまりません!ほろ酔いの中で〆として食べるのにも最高ですね。
三島の本町の方では蕎麦居酒屋〈TWO FACE〉も営んでいる齋藤さん。三島は同じ飲食店のオーナー同士も仲がよいそうで、お客さんを紹介し合ったり、お互いに食べに行ったりするそうです。〈とと兵衛〉で修行後に、独立してお店をやっている方も多くいらっしゃるとかでいろいろご紹介いただきました!
確かに三島という地域はこのオープンマインドな雰囲気のよさが魅力。まさにこの〈とと兵衛〉がその雰囲気を体現しているようなお店でした。今夜もごちそうさまでした。また伺います!



Text & Photo:tabigatari editorial department




いつもと違う静岡県観光には、三島市の〈和匠 とと兵衛〉がおすすめ。

和匠 とと兵衛


所在地静岡県三島市文教町1丁目5-6日商三島ビル 102(Google Map
アクセス三島駅北口から徒歩約2分
電話番号055-987-7898
営業時間11時30分~13時30分
17時00分~23時00分
休業日日曜(2025年6月29日〜)

※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。