西川木乃美
にしかわ このみ
1995年生まれ。美術大学卒業後、2019年よりスタイリスト・轟木節子氏に師事。2024年に独立。好きなものは、靴下と古着と編み物。
Instagram:@nishikawa_202
旅とその装いにまつわるQ&A
Q1. どのような旅が好きですか?
家族とその土地でレンタカーを借りて、美味しいものと素敵なもの、自然に出会える旅が好きです。1番趣味が合うのが家族で、個々に挙げた行きたいところに賛同していく形で、行き先が決まっていきます。通りすがりの良さそうな所にふらっと入ったり、直売所で地産の果物を買って食べてみたり。また、お土産を考えるのが好きで、買いに行くための予定がメインになることも多々あります。
小さい頃から、家に帰ってからのお土産を仕分けている時間が好きでした。子供の頃みたいに、次の日は学校で友達に会うみたいな機会は減ってしまったけれど、あの人に会う時に渡すことができるかも!とか、考えてばかりです。
Q2. あなたにとって旅とはどんなものですか?
呼吸が深くできるもの。自分の身体の中にこんなに空気が入るんだ!と、実感することが多いです。
Q3. 今回の装いはどのような旅のイメージですか?
一人旅で、お気に入りのTシャツの風景に会いに行ってみようと、コーディネートを組みました。Tシャツの絵は、友達のイラストレーター 佐治みづきちゃんが、一人旅で見た風景を描いた絵を集めた個展のグッズでした。
長野の北安曇に行った時に見えた山の風景を絵にしたものとのこと。すごくこの絵が好きで、自分も行って見てみたいなと思いました。山の上にかかる雲?水蒸気?や、偶然に馬が目の前を通り過ぎたらいいな〜と!
Q4. 装いのポイントは何ですか?
お気に入りTシャツをメインに、絵にいろんな色が使われているので、他のアイテムも色を沢山取り入れてコーディネートしました。カーディガンが苦手なので、温度調節のためにオールインワンで脱ぎ着ができるようにしました。アウターだと荷物になりますが、オールインワンなら腰に巻くだけで大丈夫です!
イヤリングなどは小さくて無くしやすいので、アクセサリーは大きめのバングルを合わせました。可愛くて、一つで決まりやすい!
Q5. 旅の装いを選ぶとき、なにを一番意識しますか?
身軽で動きやすいかと温度調節のしやすさです。基本、リュックに全てが入るように入れる荷物を考えて、リュックを背負いやすい服装もかなり重要です。
温度差に弱いので対応できるように、お洒落したままでも中に仕込める温めグッズの腹巻きやレッグウォーマーなども持っていきます。薄くて、便利アイテムです。
旅の供にまつわるQ&A
Q6. 旅に必ず持っていくものはなんですか?
- フィルムカメラ
- 編み物
Q7. 持っていく理由や、旅先での使い方を教えてください?
フィルムカメラは写真が趣味だった亡き祖父のレンズと、大学生の時に中古で買ったフィルム一眼の本体です。旅行好きの祖父母が旅行をした後に、家でリバーサルフィルムを映写機で壁に大きく写して見せてくれていました。
フィルムカメラを持っていくと一緒に旅行している気分になって、色んな国を旅してきたレンズにまだまだ旅の思い出を写していけたらと思っています。
意外とご飯までの時間や新幹線など隙間時間があるので、趣味の編み物を持っていきます。
喋りながらもできるので、明日の予定を決めながらとか。家族で旅行すると、誰かも持ってきていて、旅先で編み物大会になることもあります。
西川木乃美さんの旅の1枚
祖母、母、姉と、昨年亡き祖父の故郷長崎に旅行に行きました。みんなで雲仙地獄をお散歩した朝。(写真提供:西川木乃美)
Text:Konomi Nishikawa
Photo:Yuji Kanno
Supervision:Setsuko Todoroki