音楽はいつでもどこでも寄り添ってくれる。

旅はいい。

その土地や国々の風土を知り、様々な光に触れることができる。

多様な文化や風習に触れる中で、自分の中の世界観や価値観の広がりが必然と生まれる。

旅というものに触れたのは18歳の春。

1冊の本の影響を受けて、大した目的もなくただ「挑戦してみたい」という一心に身を委ねヒッチハイクの旅に出かけたのが始まりだった。

それからというもの、ヒッチハイカーからバックパッカーへと旅のスタイルは変わり、偶発的な出会いを求める旅から、建築や自然を求める旅へと移り変わっていった。

2年前はサーフボードを積んで九州地方をロードトリップし、1年前はインド洋に浮かぶ熱帯の島国スリランカを訪れ、自然と調和する建築を見る旅へと出掛けた。

旅に長距離移動はつきもの。車を運転することも、鉄道やローカルバスに乗って移動することも。移動中に広がる景色はいつも見知らぬ土地の風景。

「遠いところまで来てしまったな」と思うこともしばしば。そんな時に聞く音楽がある。

それは視線の先に広がる風景や環境音を損ねない音楽。プレイリストの後半は旅の孤独感に温度感のある温かみを与えてくれる曲をセレクト。

旅は時に寂しさが押し寄せてくることがあるが、音楽はいつでもどこでも寄り添ってくれる。
 


1. Crystal Silenceチック・コリア
2. SUN RAYS LIKE STILTSTommy Guerrero
3. CIRCLESam Gendel, Sam Wilkes
4. May NinthKhruangbin
5. UsFKJ
6. Island (feat. Uyama Hiroto & haruka nakamura)Nujabes, Uyama Hiroto, haruka nakamura
7. Hold on to your lifeHIMI
8. Late for the Skyジャクソン・ブラウン
9. Crazy LoveVan Morrison
10. Mother’s LoveThe Vernon Spring
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Text:Yasuaki Kouroki
Cover art:Yoshiyuki Okada


興梠泰明(こうろきやすあき)

1993年生まれ。滋賀県出身。幼少期から自然に囲まれて育ち、自然と遊ぶのが好き。現在は暮らしと自然がシームレスに繋げる事業「ist」を立ち上げ、長野県八ヶ岳エリアにある「ist - Aokinodaira」、新潟県佐渡島にある「ist - Sado」を運営中。サーフィンと渓流釣りが好き。
Instagram:@ysakjohn