吉森慎之介
よしもり しんのすけ
1992年生まれ、熊本県出身。都内スタジオ勤務を経て、2018年に独立。各地の風景を訪ね、その土地の持つ背景や自然の事象に自身の心象を重ね、写真に収めている。
2019年に写真集「うまれたてのあさ」、2022年に写真集「その火は燃えているか」を刊行。
HP:https://shinnosukeyoshimori.com/
Instagram : @shinnosukeyoshimori
旅とその装いにまつわるQ&A
Q1. どのような旅が好きですか?
熊本は私の故郷でもあり、大好きな旅の目的地でもあります。職業柄、旅をする機会が多く、主要都市だけではなく山間部や離島など、プライベートでは中々訪れる機会がない場所に行くこともしばしば。初めて訪ねる土地で、新しい何かに出会い世界が広がっていく心地良さも勿論あります。しかしここ数年、同じ地域に何度も足を運び、人や店、食やモノを通じてその土地との関係性を深く深く作っていく旅の面白さに気付いてしまいました。
全国に誇れる老舗の民藝品店や最高の一杯を提供してくれるコーヒーショップ、、賑やかにお酒を楽しめる友人たちもここ数年で出会ったものばかりです。これは楽しくて堪りません。
Q2. あなたにとって旅とはどんなものですか?
ヒト・メシ・バショとの出会い。Q3. 今回の装いはどのような旅のイメージですか?
熊本食い倒れ旅。Q4. 装いのポイントは何ですか?
YAECAのシャツが大好きで、10着以上を着まわしています。足元がラフでもシャツさえ着ていれば、シャキッとして見える(気がします)。
たくさん食べてもお腹が苦しくならない、リングベルト(夕食時にそっと緩めます)。
熊本は秋でも気温の高い日が多いので、足元はサンダル。
Q5. 旅の装いを選ぶとき、なにを一番意識しますか?
予約したお店での夕食シーンを最初に想像します。どこで誰と食べるのか、旅のハイライトとも言える夕食は身も心も整った状態で迎えたいです。
とはいえ欠かせないのは機動力、沢山歩くのでスニーカーやデニムなどラフな素材を選ぶことが多いです。
旅の供にまつわるQ&A
Q6. 旅に必ず持っていくものはなんですか?
お気に入りのキャップ。今だとオーダーしたオリジナルのPキャップ(PhotographerのP)。Q7. 持っていく理由や、旅先での使い方を教えてください?
旅先での朝、必ずと言ってよいほど、地元の喫茶店やカフェでモーニングを食べます。予約も、素泊まりプランがほとんど(ホテルの代名詞のようなイングリッシュブレックファーストや地元食材を豊富に使用した朝食ビュッフェなどはやはり惹かれますが...)。仕事で集合がよほど早い場合を除き、起きたそのままの勢いで出掛け、モーニングでお腹と心を満たし、シャワーを浴びて、スイッチを入れます。
いかにも寝起きです!なボサボサ髪で人前に出るのはいかがなものか、そんな時にサッとキャップをかぶり、外行きの服に簡単に着替えて出掛けています。起き抜けの雰囲気を少しでも誤魔化せるかも、という浅はかな考えです笑
吉森慎之介さんの旅の1枚
Text:Shinnosuke Yoshimori
Photo:Yuji Kanno
Supervision:Setsuko Todoroki