音楽を聴きながら景色を眺める瞬間が、自分を浄化させてくれた。
学生半ばで東京に行き、演歌歌手の付き人という下積みを4年、地方のコンサートの移動は全て電車。北から南まで全て陸路で行きました。それが今ではとても良い経験となっています。
地方から地方へ、到着したと思えば観光をする事もなく会場へ、終わればすぐに新幹線に乗り込む。目まぐるしく時を過ごしていく中で唯一、音楽を聴きながら新幹線から見える景色を眺めるこの瞬間が、とても自分を浄化させてくれる瞬間でした。当時は、MDだったかな?!iPodだったかな〜自分のお気に入りの楽曲が流れては、当時の青春の思い出に浸ったり、家族を思い出したりしていましたね。例えば、スピッツの「チェリー」は、青春時代の淡い恋心を思い起こさせる名曲で、修学旅行で片思いの子と一緒に行動した時の帰りの新幹線ではずっと「チェリー」がループしていました。笑
今でも演出として地方へ行く事が多いですが、やはり音楽は欠かせないですね。なかなか旅行に行くという時間がない分、そしてふと自分に戻るためにも音楽を聴いています。昔の癖ですかね、やっぱり自分の好きなプレイリストをずっと聴いています。当時の気持ちに戻れるというか、あの時感じた心の動きが蘇る事によって今の自分を奮い立たせる。こうして振り返ってみると、どんな環境や状況にあっても音楽は非常に近い距離感で私を支えてくれていることに気づきます。楽しい時も、苦しい時も、悔しい時も、そして頑張らなければならない時も、音楽はいつもそばにいて、心を励まし、支えてくれました。
音楽はただの娯楽ではなく、私たちの感情や思い出を彩り、時には励まし、時には癒してくれる存在です。どの時代においても、私たちの生活に欠かせないパートナーとして、心の奥深くに響き続けています。今後も、音楽が私たちの人生に彩りを与え、支え続けてくれると思って今も音楽を聴いています!
今日も地方へ向かう最中に私のプレイリストを聴きながら・・・。
1. 道標 | 小久保淳平 |
2. アンマー | かりゆし58 |
3. あとひとつ | FUNKY MONKEY BABYS |
4. チェリー | スピッツ |
5. ママへ | AI |
6. 道標 | 福山雅治 |
7. 轍-わだち- | コブクロ |
8. Beautiful | Superfly |
Text:Syunsuke Sano
Cover art:Yoshiyuki Okada
佐野俊輔(さのしゅんすけ)
15歳から役者・タレントとして活動。22歳で上京、付き人業を経て再び名古屋で活動し、2012年名古屋おもてなし武将隊 織田信長役として4年間務め、名古屋まつりMC、名古屋グランパスイベントMC・名古屋オーシャンズスタジアムDJなど現在は役者やMC等の活躍の幅を広げる。
イベントプロデュースを手掛け、豊田スタジアム「ラグビーW杯」ハーフタイムショーの演出・舞台公演演出、映画プロデュース、映像監督も多数。
Instagram:@shunsuke_sano_