レトロスポットが点在する豊橋の街。
豊橋のソウルフード「チャオスパ」を堪能。
〈アンティーク雑貨ちひろ〉で昭和レトロに出会う。
お腹を満たしたあとは、さっそく豊橋鉄道市内線に乗って新川駅へ。豊橋のレトロの象徴ともいえる商店街「水上ビル」へと向かう。水上ビルは1964年に水路の上に建設された珍しい建物だ。東西に800メートルほど続く建物は2階より上が住居、1階部分の多くが商店になっている。「豊橋ビル」「大豊ビル」「大手ビル」の3つの建物で構成された水上ビルには、レトロな老舗喫茶や、おしゃれなスイーツ屋さんなど、新旧さまざまなお店が並んでいる。特に目に留まったのは、お菓子や花火、おもちゃなどの問屋さん。駄菓子や、昔ながらのおもちゃが所狭しと並べられていて、レトロ感満載である。
歴史の長い商店街のため、後継者が不在などの理由から営業を辞めてしまったお店もいくつかあるという。それでも新しいお店が入り、近年では朝市が開催されるなど、かつての賑わいを取り戻しつつある。
「特にラベルのような印刷物が大好きで、ついついたくさん仕入れてしまいます。千代紙も昔、自分が買ってもらえなかった記憶が残っていて、憧れの気持ちから惹かれてしまうんですよね。この昔懐かしさにときめいています」と原田さん。最近ではレトロブームの影響で若いお客さんが増えているのだとか。意外と男性客も多く、年配の常連客もいるなど、幅広い年代がレトロブームの虜になっているよう。
豊橋の喫茶文化を支えた〈cafeびーどろ〉。
新川駅から豊橋鉄道市内線に乗り、次は市役所前駅に降り立つ。お目当てのカフェに行く前に、豊橋市公会堂に立ち寄った。
山口さんがお店を引き継いだのは1981年頃。豊橋市内は昔から喫茶店が多く、かつてはこの近辺にも喫茶店がいくつもあったという。「昔はこの辺に中小企業が多くて、サラリーマンが喫茶店でたむろしている様子がよく見られました。ここにも日中から多くの営業マンがサボりに来てましたよ(笑)。携帯のない時代でしたから、会社から喫茶店によく電話がかかってきてました」
今では喫茶店の数が減ってしまったが、〈cafeびーどろ〉は今も変わらず、地元住民の憩いの場として愛され続けている。カウンター横の専用棚には、常連客の名前が書かれたコーヒーチケット(※前売りのドリンク回数券のこと)がずらり。コーヒーチケットを販売するシステムも、昔から変わらないスタイルなのだそう。利用客は地元の方が中心だが、最近では若い方も訪れるようになった。思わず写真に収めたくなるようなフルーツパフェやあんみつなどのデザートが人気。確かに、昭和にタイムスリップしたような没入感が味わえてたまらない。
豊橋で見つけたレトロなモノたち
Text:Ayumi Otaki
Photo:Misa Nakagaki
いつもと違う愛知県観光には、豊橋市の〈スパゲッ亭チャオ 本店〉〈アンティーク雑貨ちひろ〉〈豊橋市公会堂〉〈cafeびーどろ〉がおすすめ。
スパゲッ亭チャオ 本店
所在地 | 愛知県豊橋市広小路1-45(OGIYA 2F) |
アクセス | JR豊橋駅から徒歩約3分 |
電話番号 | 0532-53-1684 |
URL | https://ogi-ya.co.jp/restaurant/ |
営業時間 | 11:00〜21:30(L.O.21:00) |
休業日 | 年中無休 |
アンティーク雑貨ちひろ
所在地 | 愛知県豊橋市新川町53 |
アクセス | 豊鉄市内線 新川駅から徒歩約4分 |
電話番号 | 0532-53-1491 |
@sosuke0610 | |
営業時間 | 11:30〜17:00 |
休業日 | 水曜、木曜 |
豊橋市公会堂
所在地 | 愛知県豊橋市八町通二丁目22番地 |
アクセス | 豊鉄市内線 市役所前駅から徒歩約1分 |
電話番号 | 0532-51-3077 |
URL | https://www.bunzai.or.jp/publichall/index.php |
開館時間 | 19:00〜21:00 |
休業日 | 毎月第3月曜(当該日が国民の祝日または振替休日に当たるときはその翌日)、年末年始(12月29日〜1月3日) |
cafeびーどろ
所在地 | 愛知県豊橋市湊町146 |
アクセス | 豊鉄市内線 市役所前駅から徒歩約10分 |
電話番号 | 0532-53-1219 |
営業時間 | 7:30〜18:30 ※祝日のみ16:00まで |
休業日 | 日曜、GW、お盆、年末年始 |
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