日替わりのスパイスカレーに、通わずにはいられない。


静岡県三島市・三嶋大社の西側、中華料理店のすぐ上に本格的スパイスカレーのお店「大浦飯店」があります。階段をあがって2階の店内へ。スパイスがきれいに並べられたカウンター席にテーブル席、観葉植物が飾られた白を基調とした落ち着いた空間です。はじめは三島市、隣の沼津市を中心に間借りで営業されていたそうですが、2023年11月に現在の場所に実店舗をオープンされました。

一口目から感動!なスパイスカレー。


カレーは日替わりで3種。この日は、マッサマン、ポークビンダルー、海老とアスパラのココナッツカレー。2種のあいがけにすることもできるので迷った時は、ぜひあいがけを。今回はマッサマンとココナッツカレーをあいがけ、ポークビンダルーを単品でオーダーしました。

「ポークビンダルー」は、インド西岸・ゴア地方がポルトガル領だった時代に、ポークを酢でマリネするというポルトガルの文化と、インドカレーが融合して出来たといわれる少し酸味のあるポークカレー。酸味の中にフルーティーさもあり、でもしっかりとスパイシーさも残る絶妙な味わい。豚肉も柔らかく、パクチーもよいアクセントに。苦手な方はパクチー抜きもOK。
「ポークビンダルー」
「ポークビンダルー」
「マッサマンカレー」は、タイのカレーとイスラムのスパイス文化が融合したチキンとジャガイモ、ピーナッツのカレー。ゴロっと大きめなジャガイモと、ほろほろのチキンにココナッツミルクのコクが癖になる美味しさ。
あいがけにした「海老とアスパラのココナッツカレー」は、海老の殻から丁寧に出汁を取り、東インドのスパイスを使って仕上げた一品。ココナッツのやさしい甘みと香ばしい海老の風味で、3種類の中で1番マイルドな味わいでした。

どのカレーもそれほど辛くなく、それぞれのスパイスと甘味をしっかりと感じることができます。
「マッサマンカレー」と「海老とアスパラのココナッツカレー」のあいがけ
「マッサマンカレー」と「海老とアスパラのココナッツカレー」のあいがけ
カレーには、付け合わせが3種類。キャロットラペ、キャベツ、だいこんのアチャールがついていました。箸休めに食べるのもよし、カレーとの相性もよく、一緒に食べるのもまた違う味わいとなりおすすめです。
そして、注目すべきはライス!こちらのお店では、細長くてパラパラとしたバスマティライスと日本米をブレンド。バスマティライスだけではパラパラしすぎてしまうため、日本米の粘り気をたして今の形になったのだそう。ちょうどよいパラパラさで食べやすく、カレーのルーにも程よく絡んで相性抜群です。

まるで中華料理店な屋号の由来・・・


なぜカレーなのに「大浦飯店」なのか。どうしても気になってお伺いしました。もともとは中華好きの店主・大浦さんが友人たちを週末自宅に招き、中華料理を振る舞っていたことから大浦飯店と呼ばれるようになったのだそう。四川料理で使うスパイスをきっかけにカレーの世界へ。そしてそのまま屋号に。お話の中からは、カレーに負けず中華愛も感じました。
日替わりのメニューは前日にInstagramでお知らせされます。各カレーの丁寧な説明付き。カレー毎にファンの方がおり、明日のメニューをチェックして来られる方もいらっしゃるとか。 全部で15種類程、少しずつブラッシュアップされているカレーは次の楽しみに。テイクアウトも可能です。



Text & Photo:tabigatari editorial department




いつもと違う静岡県観光には、三島市大宮町の〈spice curry 大浦飯店 〉がおすすめ。

spice curry 大浦飯店


所在地〒411-0035 静岡県三島市大宮1丁目11−1 2F(Google Map
アクセス伊豆箱根鉄道三島田町駅から徒歩約8分
電話番号055-957-8549
URLhttps://www.instagram.com/spicecurry.oourahanten/
営業時間ランチ営業 11:00〜14:00 
休業日火曜日、水曜日

※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。