岐阜市へ取材に行った折に、少し時間が空いたので、ぎふ金華山ロープウェーに立ち寄ってきました。ぎふ金華山ロープウェーは岐阜公園と金華山の山頂を結ぶロープウェーで、山麓駅のある岐阜公園には岐阜駅から車で15分ほどで行くことができます。ロープウェー好きとしては、三重県の
御在所ロープウエイに続き、こちらもぜひ乗ってみたいところです。まずはバスに揺られ、岐阜公園を目指します。
さっそくロープウェー乗り場へといきたいところですが、ランチタイムなのでまずは腹ごしらえから。岐阜公園を散策中、素敵な雰囲気のお茶屋さんを発見しました。豆腐に甘めのお味噌をかけた「田楽(でんがく)」やおでん、五平餅などが楽しめる〈植木屋〉は、なんと大正3年創業なのだとか。
この辺りの地域では昔から「田楽」といえばこんにゃくではなく、豆腐に味噌だれをのせたものを指すそうです。まさに、岐阜のソウルフードですね。せっかくなので、菜を混ぜこんだご飯がセットになった「菜めし田楽」をいただきました。甘めの味噌だれに、山椒のピリリとした辛さがアクセントになって、ご飯が進みます。
さて、お腹も満たされたので、いよいよロープウェー乗り場に向かいましょう。ロープウェーは毎時15分ごとに運行されています。今日は外国人観光客もチラホラ見かけ、けっこうな賑わいでした。私たちもさっそく券を買って乗車します。
ぎふ金華山ロープウェーのゴンドラは比較的大きく、360度ガラス張りなのが特徴です。どこの場所に乗っても景色がよく見え、岐阜の自然を満喫することができます。この日は天気がよく眺めが最高で、見事な景色でした。紅葉の時期に訪れたら、きっと格別の景色を拝むことができるでしょうね。ゴールデンウィークや夏季期間にはナイター営業を実施しているそうで、夜の眺めも気になります!
ゴンドラ内ではガイドさんが金華山の歴史などを案内してくれます。途中で左手に見えたのは、鮮やかな岐阜公園三重塔。大正天皇の即位を祝い、大正6年に建立されたものだそうです。
ロープウェーの乗車時間は4分ほど。あっという間に山頂駅に着きました。山頂駅近くには織田信長公の居城である岐阜城のほか、日本初のリス村である「ぎふ金華山リス村」や展望台レストランなどの施設があります。
せっかくなので岐阜城へと足を伸ばしてみました。金華山一帯は岐阜城跡として国史跡に指定されているのだそう。山頂駅から7~8分ほど歩くと岐阜城天守に着きますが、さすがは難攻不落の城、整備されているとはいえ道のりはなかなか険しいです。普段デスクワークのせいか、上り坂や石の階段で息が切れて、情けない限り…(笑)。しかし岐阜城天守と対面したときは、あまりの美しさに疲れが吹き飛びました。
この城はもとを稲葉山城といい、斎藤道三公の居城でした。永禄10年に斎藤道三公の孫を追放した織田信長公が城の名を「岐阜城」に改め、大規模な改修を行ったそうです。その際にこの辺りの地名も「井口(いのくち)」から「岐阜」に改めたといいます。
内部は史料展示室になっており、最上階(標高329メートル)からは岐阜市の町並みだけでなく、伊吹山や北アルプスの山々など美しい景色が眺められます。ゆったりと流れる長良川のなんと雄大なことか。かの信長公もここから長良川を眺めていたのかなと感慨深い気持ちになります。
金華山をたっぷり堪能できたので、岐阜公園に戻ることに。金華山には整備された登山道があり、歩いてふもとまで行くこともできるようですが、ちょっと体力に自信がないので(笑)、帰りもロープウェーで下ることにしました。
下りは進行方向の窓際をGETです! 往路とはまた違い、約255mある高低差を降りていく様は迫力がありますね。復路をタイムラプスで撮ったのでおすそ分けします。ぜひ実際に訪れて、この景色を堪能してみてください。
岐阜公園を後にし、ふと後ろを振り向くと金華山の山頂にそびえ立つ岐阜城を発見!「あんな高いところにいたんだ」と改めて驚きました。雄大な自然を体いっぱいに感じた後は、なんだか空気のおいしさも変わってくる気がするので不思議です。今度は別の季節に訪れて、また違った景色を楽しみたいと思います!
Text & Photo:tabigatari editorial departmentいつもと違う岐阜県観光には、岐阜市の〈ぎふ金華山ロープウェー〉がおすすめ。
ぎふ金華山ロープウェー
岐阜公園
所在地 | 岐阜市大宮町1丁目(Google Map) |
アクセス | 岐阜バス「岐阜公園歴史博物館前」より徒歩1分 |
植木屋
所在地 | 岐阜県岐阜市大宮町1-7(Google Map) |
アクセス | 岐阜バス「岐阜公園歴史博物館前」より徒歩3分 |
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