普段より“少しよそいき”なファミレスへ。
都内を中心に展開する「100本のスプーン」は、いつもよりちょっと贅沢な料理がいただけるファミリーレストラン。大人も子どもも大満足なフードやドリンクだけでなく、アートな体験ができる特別な店舗が〈東京都現代美術館〉にある。
2019年の〈東京都現代美術館〉リニューアルオープンに合わせて誕生したこのレストラン。木の温もりが感じられる店内には、北欧ブランドのチェアなど上質な家具がゆったりとした間隔で置かれ、それだけで少しスペシャルな気分に。この日、美術館休館中にも関わらず大盛況だったランチを覗いてみよう。
家族みんなが心地よく過ごせる店づくり。
レストランを運営するのはスープ専門店で知られる「スープストックトーキョー」。一人や、仕事中の休憩などで利用することが多い印象の「スープストックトーキョー」とは異なり、家族や大切な仲間たちとのお食事にぴったりなのがこのレストランの特徴。大人用の通常ポーションの半量でキッズメニューも提供されていて、ハンバーグステーキやナポリタンなどは見た目も味も大人と一緒。子どもたちはちょっぴり背伸びした気持ちを味わえそう。
国産の牛と豚を合わせたハンバーグは、ジューシーで柔らか。トッピングは目玉焼きのほか、季節の野菜グリル、とろけるチーズ、海老フライ2本と、オプション豊富なのがファミレスの楽しさであり、その体験を家族で共有できるのは食育として大切なこと。「食べることの楽しさを子どもたちに知ってもらいたい」というのが、お店のモットーの一つだそう。
「スープストックトーキョー」での離乳食サービスは話題を呼んだが、それに先駆けて「100本のスプーン」では2017年から離乳食の無料サービスを行っている。月齢に合わせて3種類用意しているが、どれも一食分より量を少なめにしているそう。それは、「おかわりをする喜びや、その小さな感動を体験してほしい。お店を通して、育児の力になりたい。」という思いからだ。お客さんからは、「普段はこんなに食べないのに!」と驚かれることも少なくないという。ベビーカーもラクラク入れるゆったりとした席や、多少うるさくしても気を遣わない雰囲気も居心地がいい。
キュンとするビジュアルのドリンクやスイーツで休憩。
もちろん、楽しいのは子ども連れだけではない。前菜、メイン、デザートとドリンクがセットになったランチコースや、その日の食材で作るアペタイザーなどが用意され、大人の時間をゆっくりと過ごすのにも向いている。アルコールメニューも豊富だから、アペリティーボを嗜むのもあり。
デザートに頼みたいのが、「季節の自家製ミルフィーユ」。サクサクのパイの間に、カスタードクリーム、フレッシュな果物がサンドされている。この日のフルーツはリンゴ。苦味を抑え、フルーティーな味わいに仕上げたコーヒーにぴったりだ。
ギャラリーのような店内で、アートの一部になる。
壁や天井に設置された額縁。それぞれ鏡やモニターになっていて、食事中の自分達の姿を映し出している。アートの世界に入り込んだような非日常の体験ができるアイデアは、ミュージアムレストランならではだ。
店の一角で存在を放つ二つのオブジェも、実は“参加できる”アート。展覧会期間中には展示のテーマにに合わせた色合いのシールが販売され、オブジェに自由に貼ることができるという。子どもたちがのびのびと遊べて、アートの体験にもなる、素晴らしい取り組みだ。
誰もが心落ち着く、温かなスポット。
大きな窓から外の光を感じられるテーブル席、ゆったりと座れるソファ席や、ワイワイ楽しめるボックス席など、シートのバリエーションも豊富。気分やメンバーに合わせて、好きな席を選んでみよう。
Text:Kahoko Nishimura
Photo:Natsumi Kakutoいつもと違う東京都観光には、東京都現代美術館の〈100本のスプーン〉がおすすめ。
100本のスプーン
所在地 | 東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館内 B1F |
アクセス | 東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」から徒歩約9分 |
電話番号 | 03-6458-5718 |
URL | https://100spoons.com/mot/ |
営業時間 | 11:00〜18:00(17:00LO、美術館休館中は〜15:00) |
休業日 | 月曜 |
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