豊かな山中にそびえる、名建築でお買い物。
今回の旅の目的地は、滋賀県信楽にある〈MIHO MUSEUM〉。山中の道をぐんぐんと進んでいくと、イオ・ミン・ペイによる建築が出迎えてくれる。ルーヴル美術館の設計で知られ、幾何学の魔術師とも呼ばれた彼の作品の素晴らしさは、敷地内にいくつかある建物のうち、特に美術館棟で実感できる。この建物は、創業者の美術コレクションに合わせてオートクチュールのように設計されたものだという。
三角形を組み合わせたデザインの屋根や大きな窓に圧倒されていると、お目当てのミュージアムショップが目に入った。ガラスや陶器のアート、雑貨など、この土地の魅力を際立たせてくれるような品々がセレクトされている。太陽の光に照らされ、ゆったりとした空間の中で、ショッピングの時間を楽しもう。
ナチュラルな風合いのアイテムに癒される。
大自然の中に立つこの美術館は、創業者が自然を尊重していることでも知られている。そのためか、ミュージアムショップにも自然の素材を使ったアイテムが多い。
自然を感じる小さなものをお土産に。
コロコロとかわいい木のキーホルダーは、徳島県で木のものづくりを行う「テーブル工房kiki」によるもので、使われる木の種類もさまざま。イニシャルやイラストが描かれていて、お土産にもぴったりだ。
「MIHO MUSEUM」の建築や自然を表したものは、写真やイラストのポストカードにも。創業者とともに絵本を作った画家の葉祥明(よう しょうめい)はコーナーが設けられていて、美術館をテーマに描いた葉書のほか、数々の絵本や絵画が置かれている。
季節に合わせて器を選ぶ。
実は、美術館の中にはミュージアムショップが3つあり(南館ショップは営業休止中)、レストランのあるレセプション棟では、日野椀、陶器などの生活雑貨や食に関する書籍が販売されている。この美術館棟のショップの方にも器は取り揃えられ、春・夏・秋の展覧会毎に合わせたラインナップに替えているそう
質感を愛で、心落ち着く生活に。
自然のぬくもりを感じられる品ばかりだから、買い物の時間は心が静かになっていくのがわかる。一つずつの手触りやディテールを堪能し、じっくりと吟味しよう。
Text:Kahoko Nishimura
Photo:Natsumi Kakuto
いつもと違う滋賀県観光には、甲賀市信楽町の〈MIHO MUSEUM ミュージアムショップ〉がおすすめ。
MIHO MUSEUM ミュージアムショップ
所在地 | 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 |
アクセス | JR石山駅からバスで約50分 |
電話番号 | 0748-82-3411(美術館代表) |
URL | https://www.miho.jp/shop/ |
営業時間 | 10:00〜17:00(最終入館16:00) |
休業日 | 月曜(祝日の場合は各翌平日)、冬季、展示替え期間 |
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