渋谷でご飯を食べるなら、裏路地にある名店でいかが?
最新のファッションや文化が集う、東京・渋谷。「若者の街」といったイメージですが、この街にも歴史ある名店が多く存在します。今回は、しぶや百軒店(ひゃっけんだな)から〈とりかつ チキン〉をご紹介。しぶや百軒店は道玄坂に90年以上ある商店街で、昭和ノスタルジックな大人の雰囲気に一瞬「あれ?ここは渋谷だったっけ?」と思ってしまいますが、この雰囲気が出せるのは、昔から多くの人に愛されてずっと存在してきた何よりの証拠です。
いざ実食!美味しさの秘密は・・・!?
壁をじっくり見ながら今日のメニューを決めましょう。野菜や魚のフライの組み合わせ定食を頼むのもいいなぁと考えていたのですが、今回は王道の「人気定食(とりかつ・ハムかつ・コロッケ)」をセレクト。男飯とキャッチが入っていることもあり、ボリューム満点です!注文が入ってから揚げるので、出来立てアツアツ。とりかつからあふれる肉汁、タネがぎっしり詰まっているコロッケなど、写真を撮りながら思わずつばを飲み込んでしまうビジュアルです。料理に近づいて写真を撮ると、良い匂いがより嗅覚を刺激するので「早く食べたい…!」という欲が掻き立てられます。ひと口いただくと、パン粉はサクサク、中はふんわりジューシー。撮影で少し時間を空けてしまったのに、柔らかさが保たれていてびっくり。こんな経験あるかな?と記憶を辿りましたが…思い出せません。ご主人に何か工夫していることを伺ってみると、「秘訣は特にない」とのこと。「こういうことしているって何かあればいいんだけどね~」とチャーミングなお返事までいただきましたが、揚げている眼差しを見ていると、月並みですがその秘密は「ご主人の愛情」がぎゅっと詰まっていること、ではないでしょうか。創業以来変わらない調理法で提供されるメニューは、味も食感もまるっと「美味しい」。なんて幸せだろうと思いながら、一口ずつ嚙み締めます。
美味しいが笑顔を作るは万国共通!国や年齢を超えた交流が生まれる場。
実は食事の間、老若男女、国籍を問わず多くの方が入れ替わりで来店していました。入店するや否や「人気」と一言だけ伝える常連さん、ご飯の量をご主人と確認し合っていた学生さん…アットホームな雰囲気に感化されたのか、私も隣に座った外国の方に「ソースはここ」「これは漬物だよ」など、ジェスチャーと片言の英単語で伝えると、ニコニコと頷いてくれました。店員さんに対して何度も「美味しい」を英語・日本語で伝えている姿に思わずほっこり。笑顔が見合わせられるカウンターの心地良さを感じながら、美味しい思い出や楽しい会話をお土産として持ち帰ることができる喜びを見つけました。ご主人に話を伺ってみると、昔は来店の8~9割が地元の方だったそうですが、今は観光客や外国の方の来店も増えてきたとのこと。入り組んだ場所にあるお店を良く見つけるなぁ…と思っていると、Yelpという海外版の食べログようなサイトや羽田空港のフリーペーパーにも載っていると教えていただきました。日本滞在中に複数回足を運ぶ方や、来日の度に来店される方など、海外のリピーターのお客様もいるそうです。「美味しいご飯は人を繋ぐ!」を改めて実感しました。
渋谷にいらした際は、あったかくてディープな時間を体感できる〈とりかつ チキン〉に足を運んでみませんか?
Text & Photo:tabigatari editorial department
いつもと違う東京都観光には、東京都渋谷区の〈とりかつ チキン〉がおすすめ。
とりかつ チキン
所在地 | 東京都渋谷区道玄坂2-16-19 都路ビル 2F(Google Map) |
アクセス | 京王井の頭線渋谷駅 徒歩3分 JR・東京メトロ銀座線渋谷駅 徒歩6分 |
電話番号 | 03-3461-0298 |
URL | https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13001699/ |
営業時間 | 11:00~20:00 |
休業日 | 月曜、日曜 |
※記事中の商品・サービスに関する情報などは、取材当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。