誰もが知ってるあのCM。老舗人形メーカーの、もう一つの顔。
「顔がいのちの吉~德~♪」という印象的なメロディのCMを見たことがあるという方は多いのではないでしょうか。五月人形や雛人形で有名な“株式会社吉德”の創業は、なんと正徳元年(1711)。江戸で最古の歴史を誇る老舗人形メーカーです。現在も本店がある江戸浅草茅町(現・東京都台東区浅草橋)に、初代治郎兵衛が開いた人形玩具店が始まり。吉德の元となる「吉野屋」の屋号は、徳川六代将軍 家宣より賜ったそうです。
初開催!再ブーム中のレトロぬいぐるみが作れるワークショップへ。
会場は吉德の浅草橋本店。JR浅草橋駅の駅構内には吉德のショーケースが…!駅にこんなショーケースでの展示広告があるなんて、珍しいですよね。これも、人形問屋をルーツとする問屋街である浅草橋駅ならではでしょうか。
実はお裁縫もなかなかする機会がなく、あってもボタン付けくらいで、こんな私でもうまくできるかな…と若干緊張していたのですが、机の真ん中に鎮座するクリーミーうさぎちゃんを一目見た途端、そのあまりの可愛さに、「絶対、かわいい子を作ってあげなきゃ…!」と決意。
※ワークショップ当日はあらかじめ手足の綿が入った状態から行います。ある程度綿を詰めたら、今度はお尻に重さだしのペレットを入れます。こうすることで、上手にお座りしてくれるお利口なうさぎちゃんに。
お顔の部分にも綿を詰めていくのですが、お口の周りの白い部分をめがけ、綿を丸めてぎゅっと詰めていくと、これまたふっくらとしてかわいくなるとのこと。えいやえいやと夢中で詰めていくと、いつの間にかあんなにたくさんあった綿袋の中身が空っぽに。
布の裏にある目印を目がけて針を通したら、縦に垂直になるように数ミリ布をすくってから、反対側の布と縫い合わせていきます。カタカナの“コ”を描くようなイメージです。なかなか初心者にはイメージが付かず先生に手伝っていただきつつも、黙々と進めていき、最後に玉止めをして、糸を隠すように埋め込んで完了!なんとか形になりました…!
人形もぬいぐるみも、顔がいのち。
胴体ができたら、いよいよメインのお顔へ。目に使うボタンパーツは今回2種類から選べます。くりくりのお目目になる大きめサイズと、素朴な可愛さの小さいサイズ。クリーミーうさぎのオリジナルは小さいサイズのお目目だそうですが、ここはお好みで。今回はオリジナルと同じ、小さいサイズのお目目をチョイス。 今回は誰でも可愛く仕上げられるよう、目の位置にちゃんとガイドがありました。安心。目のパーツに糸を通して顎のあたりから糸を引きます。すると…
あっ、
ついに…
いのちが宿りました…!
迷いつつも、ここで決めた!
お化粧はなんと人間用のチークを使って。チークの位置や色の濃さでもだいぶ印象が変わってくるというから慎重に。目の下にぽんぽんと優しくお化粧をしてあげれば、より女の子らしくかわいい雰囲気になりました…!最後にブラッシングでふんわりとさせ、検針をして…
完成…!
10年、20年、30年…ずっとそばに居てくれる、大切なパートナー。
はじめてのマイぬいぐるみ作り。少し苦戦したところもありましたが、愛嬌たっぷり、世界にたったひとつのぬいぐるみを完成させることができました。 振り返れば「カワイイ」しか言っていなかった気がしますが…大人だってかわいいものが大好き。一生懸命愛を込めて作ったこのクリーミーうさぎちゃんは、孫の代まで大事にする!と決めました。
今回体験したワークショップ、「クリーミーうさぎをモデルに!あなただけの昭和レトロぬいぐるみ作り@吉德浅草橋本店」はJR東海「EX 旅のコンテンツポータル/推し旅」の企画で【2023年7月22日(土)】に開催!企画では特別に「吉德×JR東海推し旅」のオリジナルカードとドレス型紙付き。会場内のフォトコーナーでは、当時の貴重なレトロぬいぐるみたちの展示もありますよ。 (※現在は終了いたしました。)
世代を超えて愛される、かわいらしい“吉德のぬいぐるみ”。皆さんにもぜひその魅力に一度触れていただきたいです。
Text & Photo:tabigatari editorial department
いつもと違う東京都観光には、浅草橋の〈吉德〉がおすすめ。
吉德 浅草橋本店
所在地 | 東京都台東区浅草橋1-9-14 |
アクセス | JR浅草橋駅より徒歩1分 |
電話番号 | 03-3863-4419 |
URL | https://www.yoshitoku.co.jp/ |
営業時間 | 9:30~17:15 |
休業日 | 無休 |
※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。