音楽を通してこそ感じられる、瞬間や景色がある。
自分の中でとても重要な役割になっているのが音楽。
音楽を聴く行為そのものが、自分自身を再確認するのに大切なツールになっているように思う。聴き流すより、その時々の好きな曲を繰り返して聴くタイプ…。なので、旅先で自ら音楽をかけて聴くということがほとんど無い。滞在中は現地の雰囲気に触れていたく、音楽を聴くと自分の世界に没頭してしまいそうだからだ。それでも時折、自分の日常の一部の音楽を聴いて試してみることは、自分の内なる世界とその土地をつなぐ不思議な感覚になる。
旅の気分を高めてくれるのは、旅先へ向かう移動中に聴く音楽。
目的地に到着するまで、流れていく景色を見ながら音楽を聴くのが好きな時間。山々が連なる様子。新幹線の車窓からの目まぐるしく変わる景色。飛行機の中から見る景色。友人たちと楽しく移動する車からの景色。
そして旅を終えて日常に戻りつつある帰途も。刹那的な景色に音楽はよく合う。音楽を通して、この瞬間この景色でしか感じれないものがあるのではないかと思う。
旅のシーンにはいろいろな景色があると思うけれど、景色が浮かぶ、かつ個人的に大好きでお勧めしたいアーティストを中心に選曲してみました。
自分の好きな音楽を思い出したシンガポールのインディーバンドたち、ウルグアイのアーティストまで。
音楽をきっかけに、今まで知らなかったその土地に興味を持つことも多い。
様々な土地で活躍するアーティストの楽曲にパワーを貰う日々。
次回の旅は彼らのライブを現地で体験しに行く旅かな。
1. Inside out | Duster |
2. Full of Rabbits | Quite Quiet |
3. Mae | hauste |
4. Blue / Green | Cosmic Child |
5. Arcades& Highways | Emily Yacina |
6. Dealbreaker | Sobs |
7. a time of thaw | 武田理沙 |
8. Para Vencer | Nair Mirabrat, Perotá Chingó |
9. En Yunta de Tres | Dos Orientales |
10. 白雲節 | 大城美佐子 |
11. Sorry | Subsonic Eye |
Text:Misa Nakagaki
Cover art:Yoshiyuki Okada
中垣美沙(なかがきみさ)
フォトグラファー/1985年大阪府生まれ。雑誌や書籍、広告などを中心にジャンルを限らず撮影している。最近はミュージシャンのMV制作などを精力的に行う。
https://misaphotos.com