旅の途中に立ち寄りたい、センスあふれるアートの店。
東京駅八重洲口から歩いてすぐ。日本橋や京橋など、下町の風情も感じられるエリアに入ってきた。再開発も進むこの場所に、2020年に開館したのが「アーティゾン美術館」。かつては、「ブリヂストン美術館」として知られていた。
館名の「ARTIZON」とは、「ART」と「HORIZON」を掛け合わせた造語で、「時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取ってほしい」という意思が込められているという。ブリヂストンの創業者・石橋正二郎が集めた美術品を核とし、現在は古代美術、印象派、日本の近世美術、日本近代洋画、20世紀美術、現代美術など、コレクションの地平を広げている。
名画で“着飾る”。ファッションの楽しみが広がっていく。
ミュージアムショップには、バラエティに富んだオリジナルグッズも並ぶ。美術館のクリエイティブディレクターが中心となって作っていて、おしゃれなものがたくさん。
まず目に止まったのは、ヴァシリー・カンディンスキーやアンリ・マティスなどの作品がプリントされたアパレル。日常に使いやすいデザインで、Tシャツやスウェットなど、絵柄やカラーもバリエーションがあって悩んでしまう。
スウェットと同じ作品もピンバッチになればまた違う印象で、ポップな色合いに。1点でも華やかだからジャケットの襟元を飾るのもよし、トートバッグにたくさんつけてコラージュのように楽しむのもよし。
ジュエリーのように楽しめるものも。こちらはフランスで立ち上げられたブランド「titlee(ティトリー)」と美術館がコラボレーションしてできたもの。美術館のコレションの中で人気の、コンスタンティン・ブランクーシの《接吻》も、繊細なアクセサリーになればファッションの一部に。
“便利な”アートで、好きなものに囲まれる生活。
収蔵作品を使ったオリジナルアイテムはまだまだ。勉強や仕事で使うアイテムも好きなもので満たしていけば、いい気分で過ごせそう。クリアファイルやペンなどの文房具はもちろん、痒い所に手が届く、あると便利な日用品まで幅広く揃えられている。
こちらは、アートの描線にも触れて楽しめるブックマーク。「世界一美しいブックマーク」と称されるしおりを作る「David Howell &Company」のディビット・ハウエル氏が来日してデザインした希少なものだという。中には、美術館がある建物「ミュージアムタワー京橋」を模ったものも。
マグネットボードも、使い勝手が良くユニークな一品。ポストカードがちょうど飾れる大きさで、メモを貼っておいたり、そのままアートとして楽しんだりできる。
無機質になりがちなモバイルバッテリーも、お気に入りのアートなら気分がアップ。こちらも、ルソー、カンディンスキー、クレーなどの名品が施されていて、選ぶのが楽しい。
一目置かれる、ハイセンスなアイテムが欲しくなったら。
Text:Kahoko Nishimura
Photo:Natsumi Kakuto
いつもと違う東京都観光には、中央区京橋の〈アーティゾン美術館 ミュージアムショップ〉がおすすめ。
アーティゾン美術館 ミュージアムショップ
所在地 | 東京都中央区京橋1-7-2 アーティゾン美術館2階 |
アクセス | JR東京駅から徒歩約5分 |
URL | https://shop.artizon.museum/ |
営業時間 | 10:00〜18:00(祝日を除く金曜は20:00まで) |
休業日 | 月曜(祝日の場合は開館し翌平日は振替休日)、展示替え期間、年末年始、展覧会により変更の場合あり |
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