昭和28年創業の老舗和菓子店が営む、暮らしの複合ショップ
日本に12しかない現存天守。そのひとつである彦根城はかつて、内堀・中堀・外堀という三重の堀に囲まれていた。外堀は埋め立てられたものの、当時の町割りは現在も残っている。彦根市中央商店街は内堀と外堀の間に位置する商店街。通りに面した片側アーケードに、昭和レトロを感じる。その一角に〈&Anne(アンドアン)〉はある。隣接する老舗和菓子店〈菓心 おおすが〉が運営する、洋菓子店と書店と展示室(ギャラリー)という3つの空間を持つお店だ。
流行り廃りに流されるのではなく、毎日を淡々と、丁寧に
和菓子にとって餡は、命を吹き込む大切な存在。〈&Anne〉で扱っている商品はすべて、オーナーがひとりで選んでいるという。「一時の流行りではなく、ずっと愛せるものを選ぶようにしているそうです。実際10年前から、商品もあまり入れ替わっていないと思います。作家さんも変わりません。本も何かのブームでベストセラーになった本ではなく、長年読み継がれてベストセラーになっていった本が多いです」。
「私たちの基本はお菓子づくり。お客様に美味しいって喜んでいただけるよう、初心を忘れず真摯に向き合うこと。そういう毎日の繰り返しです」。流行り廃りに流されるのではなく、毎日を淡々と、丁寧に過ごす。それこそが暮らしを豊かにする“餡”なのかもしれない。
Text:Atsushi Tanaka
Photo:Shinya Tsukioka
いつもと違う滋賀県観光には、彦根市の〈&Anne〉がおすすめ。
&Anne
所在地 | 滋賀県彦根市中央町4-35 |
アクセス | JR彦根駅から徒歩約15分 |
電話番号 | 0749-22-5288 |
URL | http://www.and-anne.com/ |
@_and_anne | |
営業時間 | 10:30〜18:00 |
休業日 | 水曜、木曜 |
※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。