エジプト料理入門は、地元民に愛されるこの店で。
美食の街として有名な東京・神楽坂エリア。地下鉄神楽坂駅を降りてすぐの場所にある〈アラビックレストラン&カフェ アブ・イサーム 〉は都内でも数少ないエジプト料理・アラブ料理がいただける珍しいお店です。
清潔感のある白い建物に、黄色い椅子がアクセントカラーの可愛らしい店内。平日のお昼過ぎにも関わらず店内はいっぱいで、更に驚くのは訪れる方の年代層が幅広いこと。若い方からお年寄りまでみんなエジプト料理を食べにきています。常連さんとみられるお客さんも多く、このお店がいかに地元の方に愛されているかが窺い知れました。
見た目にも晴れやかなプレートは、なんと“オールひよこ豆”。
今日はスタッフのローラさんおすすめのメニューから3品をセレクト。
まず初めにいただいたのは、パッとテーブルが華やぐ特徴的な見た目の「ファラフェルプレート」。ファラフェルというのは潰したひよこ豆にニラやコリアンダーなどの香辛料を混ぜて素揚げにした中東の料理。サクサクとしてゴマのアクセントが香ばしく、お肉を使っていないのにも関わらずかなりの満足感があります。
ファラフェルの手前にあるペーストは「フムス」といってこちらもひよこ豆を潰してペースト状にしたもの。添えられたピタパンに付けたり、ファラフェルや野菜と一緒に挟んでいただきます。どちらも同じひよこ豆でできていると思えないほど、味や食感に違いがあって、食べ飽きません。
スパイシーだけど“ちょうどいい”味付けだから、毎日でも食べたい。
続いていただくのは「コシャリ」。こちらは屋台などで気軽に食べられているというエジプトの国民食で、日本で言えば牛丼とか、カレーの存在が近いそう。具材はお米、マカロニ、パスタ、豆、そしてたっぷりのフライドオニオンが基本で、今回はチキンをトッピング。全部混ぜ、ソースをよく絡めて食べるのがコツだそうです。
これがまた、本当に美味しい。サクサクのフライドオニオンのおかげでスナックのようなジャンク感もあるけれど意外にもさっぱりしているのは、かかっている3種類のソースの酸味とスパイシーさのバランスの良さのおかげでしょうか。チキンもたっぷり入っていてこれだけでもかなりのボリュームなので、誰かとシェアして食べるのがおすすめかも。
現地では魚に「タヒニソース」というゴマベースのソースをかけて食べるのが一般的だそうで、このさばサンドにもかけられています。このソースが全体をまろやかに包み、やみつきになる味。日本にも「ごまさば」があるし、案外味覚が似ているのかもなあなんて、食べながら遠いエジプトの地に思いを寄せます。
日常にエジプト料理を取り入れて、身体の中から元気になる。
食後のコーヒーは是非珍しいものを!とお願いして、「ノバコーヒー」をいただきました。コーヒー豆とスパイスを直接煮出すという“アラビックコーヒー”を、牛乳で淹れたもので、チャイのコーヒー版といったイメージです。スパイシーさに、牛乳のコクが加わってとっても濃厚!日本でこの「ノバコーヒー」を出す店はかなり珍しいとのこと。一瞬でこのアラブの不思議なコーヒーの虜になりました。
異国の料理との出会いは、新たな発見と驚きに満ちていて、心も身体も元気になりました。 〈アラビックレストラン&カフェ アブ・イサーム 〉で日常にひとつまみの“スパイス”を加えてみてはいかがですか。
Text & Photo:tabigatari editorial department
いつもと違う東京都観光には、新宿区の〈アラビックレストラン&カフェ アブ・イサーム〉がおすすめ。
アラビックレストラン&カフェ アブ・イサーム
所在地 | 東京都新宿区矢来町111-1 Y’s Kagurazaka 101 (Google Map) |
アクセス | 東京メトロ 神楽坂駅徒歩約1分 |
電話番 | 03-5946-8014 |
URL | https://abuessam.jp/ |
営業時間 | 11:00~15:00、16:00~20:00 |
休業日 | 火曜日 |
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