箱根の文化的エリアにひっそりと佇む、風光明媚な屋敷。
箱根のそぞろ歩きに立ち寄りたい、心休まる食事どころへ。
昭和初期に建てられたという日本家屋をリノベーションした〈開化亭〉は、伝統的な和のスタイルでありながら、モダンな雰囲気。板の間のコの字カウンター席、奥座敷には掘りごたつ式の座席があり、どちらも旅の疲れを癒してくれる温かみがある。外の景色を眺められる窓には、昔ながらの歪みが見えるガラスが残されている。独特の景色を作り出し、現在では出会うことは少ない貴重な窓だ。
体に優しいケーキと共に、まったりとした喫茶時間。
〈岡田美術館〉は、日本、中国、韓国などアジアの陶磁器や、日本の屏風・襖絵・掛け軸を中心に常時約450点の美術品を展示している。中でも陶磁器のラインナップは壮観で、器好きはもちろん、インスピレーションを求めてやってくるアーティストやクリエイターも少なくないという。お店で使われている器も趣のあるものが多く、お茶の時間は有田焼のティーカップとともに、ゆったりと過ごそう。
食後は庭園散歩で自然を満喫。
〈開化亭〉は美術館自慢の庭園の入り口にある。できる限り自然の姿を残して整備されているといい、季節ごとに花や木々の彩りが移ろっていく。11月下旬のこの日は、鮮やかな紅葉と常緑樹の色合いが美しいコントラストを作り出していた。勾配のある園内の階段を登れば、〈開化亭〉を一望でき、建物見物にもピッタリ。
Text:Kahoko Nishimura
Photo:Natsumi Kakuto
いつもと違う神奈川県観光には、足柄下郡箱根町の〈開化亭〉がおすすめ。
開化亭
所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1 |
アクセス | 箱根登山鉄道「箱根湯本」駅からバスで約20分 |
電話番号 | 0460-87-3931 |
URL | https://www.okada-museum.com/facilities/restaurant_kaikatei/ |
営業時間 | 11:00〜16:30LO(喫茶は14:00〜16:30LO) |
休業日 | 12月31日、1月1日、美術館の展示替期間 |
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