“地元のいいもの”を丁寧に集めた、ショウルームのようなカフェへ。
自分たちが美しいと思えるものを、お盆の上に。
信楽産業展示館に併設している〈山とおむすび 銀月舎〉。元はプロダクトデザインを行う会社が、食器の製作を通して飲食業を始めた。店内にはアンティーク家具が置かれ、天井や床まで木の温もりたっぷり。窓の外には完全無農薬の“ファーデン(ファーム&ガーデン=食べられる小さな森)”も。思わず深呼吸したくなる空間で、ゆったりと過ごしたくなる。
自然な甘さが引き立つ、優しいティータイム。
陶器だけでなく、信楽にはものづくりをしている人が多いという。能登さんによれば、「隣近所に作家さんや農家さんなどが普通にいて、ものづくりと生活が密接な特殊なエリア。」だという。コーヒーや自家製チャイなどのドリンクを地元作家のカップで提供されたり、こだわりの食材について説明してもらったりと、このカフェにいるだけで信楽の素晴らしさに浸れる。
パブリックなスペースだからこそ、オーガニックなものを。
店内には、店で使う調味料やセレクトした食材、雑貨、器などのショップも併設。このラインナップを見ているだけでも、安心安全でおいしいものを提供してくれることが伝わってくる。「ここで食べたり飲んだりして、おいしさに気づいてくれたら、食の大切さ、無添加食材・オーガニックの良さについて考えてくれるかもしれない。文化を継承していくための、ものづくりをしていきたいんです」と、能登さん。
人の営みと自然をつなげる、緑あふれるランチタイム。
Text:Kahoko Nishimura
Photo:Natsumi Kakuto
いつもと違う滋賀県観光には、甲賀市信楽町の〈銀月舎〉がおすすめ。
山とおむすび 銀月舎
所在地 | 滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7 県立陶芸の森 産業展示館内 |
アクセス | 信楽高原鐵道信楽駅からタクシーで約5分 |
電話番号 | 0748-83-2882 |
URL | https://gindawara.co.jp/pages/gingetsusha |
営業時間 | 11:00〜17:00(16:00L.O、ランチは15:00L.O) |
休業日 | 月曜(祝日の場合は翌火曜日がお休み) |
※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。