春分を迎えると、昼と夜の時間が同じ長さになり、この日を境に、昼の時間が徐々に長くなります。聞き馴染みのある「春分の日」は、実は二十四節気のひとつです。春という言葉で思い浮かべる事柄は数多くあると思いますが、それだけ春分は特別な季節という表れでしょう。日本人が愛する桜、彼岸の中日、そして新しいスタートの季節。春らしく暖かな日が多くなるからなのでしょうか。気持ちが前向きになり旅をしたくなります。


※観光施設などの営業状況、およびイベントなどの開催状況については、お客様自身で事前にお問い合わせをお願いします。

妙蓮寺(3月頃) イメージ
妙蓮寺(3月頃) イメージ

京都 × 花
静かに桜を愛でる。


春爛漫の京都。人気のスポットももちろん外せませんが、今年は視点を少しだけ変えて、京都でも穴場と言われる観桜スポットを紹介します。そこは建物や路地に昔ながらの面影を残し、寺社仏閣も多く点在している西陣エリアです。

まず訪れるのは妙蓮寺。日蓮上人が入滅した10月13日頃から咲き始める珍しい御会式桜(おえしきざくら)があり、散った桜を持ち帰ると恋が成就するとも言われている桜です。4月には染井吉野も咲き誇り、御会式桜と見事な共演が楽しめます。そして次に訪れたいのが、菅原道真を祭神とし日本最初の天満宮といわれる水火天満宮(すいかてんまんぐう)へ。地元の人に愛されている隠れた名刹で、境内を覆い尽くすほどの枝垂れ桜とじっくりと向き合うことができる貴重な時間を過ごせます。他にも桜のカーテンと例えられる、おかめ桜が圧巻の姿で咲き誇る千本釈迦堂もこのエリアにあり見逃すことはできません。

京都の桜はどこでも圧倒的な美しさを誇ります。ゆっくりとそれぞれの桜と向き合い、桜を愛でる旅にでかけましょう。


桜餅(関東風/長命寺) イメージ
桜餅(関東風/長命寺) イメージ

関東・関西 × 食
旅に連れ添う桜餅。


旅のお供に、そして親しい方への旅のお土産に桜餅はいかがですか。桜餅は淡いピンク色が春の訪れを感じさせ、花見の季節になると食べたくなる和菓子です。

桜餅は東京向島の長命寺が発祥とされ、関東風の「焼皮製(やきかわせい)」と関西風「道明寺粉製(どうみょうじこせい)」の2種類あるのはご存知でしょうか。 関東で主流の焼皮製の桜餅は、小麦粉の生地を薄く焼いてこし餡を包み、塩漬けした桜の葉を塩抜きしてから包みます。享保2年(1717年)、隅田川沿いにある長命寺の門番だった山本新六が桜の葉が散るのを惜しんで、桜の葉を塩漬けにして、餅に巻いたのが始まりと言われています。 一方、関西風の道明寺粉製は、道明寺粉というもち米を蒸して乾燥させて砕いたものを使ってつぶ餡を包み、塩漬けした桜の葉を塩抜きしてから包みます。

同じ和菓子でも地方によって違いがあるのが桜餅。旅先の散策で見つけた和菓子屋でその違いを比べてみるのも楽しみの一つです。


竹島(3月頃) イメージ
竹島(3月頃) イメージ

愛知 × 自然
心と身体を解き放つ旅。


新しい年度を迎えるこの季節。出会いや別れなど、春が節目となる人が多いはずです。この節目にあわせて、パワーを授かる愛知への旅はいかがでしょうか。

日本には数多くの島が点在しますが、愛知蒲郡の三河湾に浮かぶ竹島(たけしま)は特に神秘的。自生する植物も多く、自然がそのままの姿で残されており、島全体が天然記念物に指定されています。そんな竹島へ通じる道は一本だけ。竹島橋を渡って島に足を踏み入れます。橋を渡ってお出迎えする白い大鳥居、島の中央にあり開運・縁結びの神様として知られる竹島弁天を祀る八百富神社(やおとみじんじゃ)をはじめ、境内には他にも宇賀神社など4つの神社があり、島を歩いているだけで、島全体にパワーが充満しているようで、気が引き締まります。

またこの時期の愛知県内では、潮干狩りが順次解禁されます。春の陽気に誘われて潮干狩りで体を動かすのも気持ちのいいものです。気持ちを新たにパワーチャージをしにでかけませんか。

※潮干狩りは状況により、中止になる場合がございます。