8月11日は「山の日」。立秋の時期のおすすめは、観光も兼ねた登山でいつもとは少し違った京都を感じる旅です。五山送り火や納涼床、サウナを楽しむ活動「サ活」を満喫し、残暑の季節に山の頂で涼風に吹かれてみてはいかがですか。


登山も街歩きも楽しみたい古都・京都の立秋


秋の訪れを告げる立秋は、七十二候に「涼風至(すずかぜいたる)」 とあるとおり、古くから涼風が吹き始める時期とされてきました。
とはいえ、実際にはまだ残暑が厳しいシーズン。そこでおすすめしたいのが、8月11日の山の日にちなみ、夏の終わりに秋の気配を見つける登山です。神社仏閣も数多くある京都の山は、多くの登山者に親しまれています。立秋の時期、伝統と新しさが共存する京都で登山と街歩きをお楽しみください。
 

おすすめの登山コースは大文字山と愛宕山

蹴上インクライン
蹴上インクライン

千年の歴史を刻む古都の街並みを展望できる穴場もあるのが京都の山の魅力。「京都一周トレイル®」などのハイキングコースが整備されています。

「五山送り火」で知られる「大文字山(如意ヶ嶽西峰)」は標高465メートルで、登山初心者も楽しめる人気の山です。様々な登山道がある中でもおすすめは蹴上~銀閣寺ルートです。京都一周トレイル®の東山コースの一部で、天照大御神を祭神とする日向大神宮の「天の岩戸」や、日本遺産「琵琶湖疏水」の散策道「そすいさんぽ」にも含まれる「蹴上インクライン」など、見どころもたくさん。送り火を灯す火床から京都市街を眼下に見渡す景色は格別です。

また、登山に慣れている方は、標高924メートルの「愛宕山」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
山頂には愛宕神社の総本宮が鎮座し、参詣を兼ねた登山客も多く訪れます。表参道や、月輪寺がある裏参道といった幾つかのルートがあり、京都の街や遠くの山々を一望できる佳景が点在しています。
 

愛宕山を下山後、高雄・嵐山間を清滝川沿いに歩くコースもおすすめです。風光明媚な景観を眺めながら、輝く川面とせせらぎに涼を感じるひと時を過ごせます。


登山後の街歩きはサ活や納涼床がおすすめ


登山の後は汗を流して、京都の街歩きへ出かけましょう。

温泉と銭湯・サウナ文化が盛んな京都では、街歩きのルートに合わせて多様な選択肢の中から入浴施設を選べます。おすすめは古き良き昭和の薫り漂う北区の「衣笠温泉」。 氷点下の冷気で身も心も引き締まる冷凍サウナです。ジェット風呂や各種薬風呂なども楽しめます。
※冷凍サウナは奇数日が男性、偶数日は女性が利用できます。
 

サウナの後は、川のほとりでお食事をいただく「鴨川納涼床」はいかがでしょうか。アクセスも良く、京料理をはじめバラエティーに富んだ飲食店が軒を連ねます。鴨川のせせらぎと涼風に身を委ねて過ごす時間は、至福の時となるはずです。

その他、新幹線などの走行車両を数多く展望できる家族連れに人気の「京都鉄道博物館」(下京区)をはじめ、静寂の中、風情ある庭園とお抹茶を堪能できる重要文化財「旧三井家下鴨別邸」(左京区)もおすすめのスポットです。夏の京都で恒例の観光キャンペーン「京の夏の旅」では、北野天満宮(上京区)と大覚寺(左京区)の「源氏の兄弟刀」が2022年の目玉。
※キャンペーンは9月30日で終了。

「大文字」
「大文字」

燃える大文字山の荘厳さに感動の五山送り火


立秋の時期の京都でおなじみの行事が、毎年8月16日に開催される五山送り火です。お盆に帰ってきた死者の魂を再び冥界へ送り出す行事として守り継がれ、その歴史は400年以上とも言われています。

送り火は、大文字山の「大文字」、大北山大文字山の「左大文字」、松ヶ崎西山・東山の「妙・法」、西賀茂船山の「船形」、嵯峨鳥居本曼荼羅山の「鳥居形」の6つ。山の斜面の暗闇にくっきりと浮かび上がる光景は、思わず祈りを捧げたくなるような荘厳さです。
 

大文字山の送り火の観覧なら、鴨川堤防や京都御苑付近がおすすめ。昼間とは違った表情を見せる京都の山々を目に焼きつけ、去りゆく夏を惜しみましょう。


京都の新たな魅力発見には登山がおすすめ


新しく生まれ変わり続ける悠久の古都・京都。立秋を迎えた京都での登山と街歩きは、そんな京都の別の顔を発見したいときにおすすめです。夏の終わりに秋の気配を探しに出かけてみませんか。