新緑がまばゆい立夏の静岡で夏の始まりを感じてみませんか。新茶が香る茶畑や新緑をまとった富士山など、心動かされる景色が私たちを待っています。立夏の静岡でおすすめの楽しみ方をご紹介します。
立夏の静岡で鮮やかな新緑の景色と出合う
立夏は、春分と夏至の中間にあり、暦の上では夏の始まりを迎える節気です。
太陽の光を一身に受け、明るい輝きを放つみずみずしい新緑が大地を彩り、本格的な夏の暑さに入る前の心地よい陽気が、人々を屋外へと誘います。
そんな立夏のお出かけにおすすめの場所が、お茶の名産地として知られる静岡です。萌黄色に染まった茶畑の景色や、富士山をはじめとする雄大な山々と新緑の鮮やかなコントラストが訪れる人々の目を楽しませます。新緑の風が吹き抜ける立夏の静岡へ早速出かけてみませんか。
新茶が香る茶摘み体験で新緑の静岡を体感
毎年5月2日頃に八十八夜を迎え、新茶シーズンに入ったこの時期の静岡で開催されているのが、新茶の茶摘み体験です。
茶摘み体験では、茶葉の新芽を丁寧に手で摘んでいきます。茶の香りに包まれて行う繊細な手仕事は、心穏やかな時間をもたらしてくれるでしょう。
伊豆の国市にある「蔵屋鳴沢」では、例年立夏の時期に茶摘み体験を開催。お茶摘み娘の衣装も貸し出されているほか、物産館ではお茶の無料試飲やお土産の買い物もできます。製茶工場から漂う新茶の香りは、この季節ならではの風物詩。年齢、国籍を問わず、多くの方が訪れています。
※要予約。雨天時は茶畑内のビニールハウス等で体験が可能。
静岡の屋外茶席で新緑の景色を満喫
茶摘みの後は、屋外のお茶席で一服いかがでしょうか。「蔵屋鳴沢」の「天空のビヤテラス」は、まるで茶畑に浮いているかのような造りの屋外茶席で、日本の象徴である富士山と、明治の産業革命を製鉄・製鋼の分野で支えた「韮山(にらやま)反射炉」のダブル世界遺産をパノラマで一望できる貴重なロケーションにあります。開放感のある空間で、甘みとコクのある豊かな味わいのお茶や自社醸造のクラフトビール「反射炉ビヤ」などをお召し上がりいただけます。
その他、静岡県内には屋外茶席が数カ所あり、それぞれに異なる趣向で人気を得ています。新緑の富士山と駿河湾を見渡せる雄大な景色が魅力の「全景の茶の間」(静岡市)や、小鳥のさえずりが響く「里山の茶の間」(島田市)も、この季節におすすめです。立夏の爽やかな風に吹かれ、心置きなく贅沢なひとときをご満喫ください。
※各施設に要予約
新緑をまとった富士山の景色は日本の原風景
この時期の静岡でひときわ存在感を放つのが、新緑に包まれた富士山です。残雪を抱く富士山の周りを生命力あふれる木々が茂り、その清々しい景色が見る者の心を打ちます。古くから信仰の対象にもされてきた富士山。その気高い姿は、まさに日本の原風景と言えるでしょう。
立夏に入った静岡には、新緑をまとった富士山の絶景が点在しています。その一つが、茶畑と富士山の景勝地で有名な「大淵笹場」です。富士市にある茶園で、半世紀以上地元の方々の手で景観が守られてきました。周辺には新緑の森が広がり、自然豊かな景色を楽しめます。
伊豆の国市の「韮山運動公園」も、富士山の絶景スポットとして地元の方に愛されています。大空の下、左右均等の美しい富士山と箱根連山を遥かに見渡す壮大な新緑の景色は圧巻です。
新緑の景色あふれる静岡で心満ちる旅を
美しい新緑の景色を眺めながら新鮮な空気を思いきり吸い込みたい。そんな願望を満たしてくれる場所が、立夏の静岡です。新緑を心と体で感じる旅にぜひお出かけください。
お話しを伺ったかた
株式会社 蔵屋鳴沢
山口 悟様
伊豆の国市韮山にある「蔵屋鳴沢」。地ビールレストランと製茶工場を持ち吊し雛飾り展や茶摘みなど体験プログラムが充実した施設。